未開拓の日本の可能性を世界と繋ぐことをミッションとするKitchen & Companyの代表・中道大輔がナビゲートするPodcast「VISION TO THE FUTURE」とForbes JAPANがコラボレート。国内外で活躍する“視点”のあるゲストとともに、考え、発信していく。
Vol.63配信のゲストは、ニューヨークを拠点に世界で活躍するクリエイティブディレクター レイ・イナモト 。最近気になるトピックは、「AIと米中対立」「世界情勢」「円安」だという。激しく変化する時世、日本が生き残るために必要なこととは……。
中道:今回は、クリエイティブディレクターのレイ・イナモトさんにニューヨークから参加していただいています。実は昨年10月に続いて、2回目の登場です。レイさんがMCを務めていらっしゃるPodcast「世界のクリエイティブ思考」が好評配信中ということで、今回はお互いの番組に出演するコラボという形で実現しました。
レイ:1年ぶりですね。前回出演させていただいた後から、クリエイティブとかブランド戦略とかデザインをやっている人たちとの横展開をできたらなと思って自分の番組の配信を始めました。基本、僕が日本に行くタイミングでコラボを実現しようと思っているんですけど、今回はバーチャルで、僕がニューヨーク、中道さんが日本という形ですね。
中道:レイさんの番組は「21世紀を生き抜くためのインスピレーション」をお届けしているということで、「VISION TO THE FUTURE」と共通するテーマがたくさんありますよね。ではまず、どうですか? 気になっているトピックなどありますか?
レイ:1つは、AIのニーズが大きくなっていることと中国とアメリカの対立ですね。2つ目は、世界情勢が、ここ数年著しくいろいろなことが起きていて、それが実際に人々の生活にも影響が出てきていると感じること。3つ目は円安ですね。僕の周りでもアメリカから日本に行く人がすごく多くて、しょっちゅう「日本のおすすめ」を聞かれます。
観光客が日本に来ることはビジネスとしてはいいことだと思いつつ、でも、このままいくと日本は観光だけになってしまう。それ以外で日本が世界に誇れることって何があるのかなって。グローバルレベルの日本企業もありますけど、その存在感はどんどん弱まっているんじゃないかと、海外にいる日本人として個人的にすごく気になっています。