宇宙

2023.11.14

満ちていく月と「しし座流星群」のピークを楽しめる、今週の夜空

Shutterstock.com

今週は夜空にほぼ月がなく、おそらく11月で最も星空鑑賞に適した週になるだろう。木曜日頃から、日没後の束の間に細い月が姿を見せ、繊細な三日月が毎晩満ちていく。週末にピークを迎えるしし座流星群は、普段あまり注目されないが、ときとして忘れられない瞬間をもたらすことがある。

今週の星空鑑賞について知っておくべきことを以下に紹介する。

11月16日木曜日:細い三日月

この日、日の入り直後に南西の空を双眼鏡で覗くと、わずか10%輝く細い三日月が見つかる。まぶしい太陽の光の中から現れた月は、地球を周回し、太陽から遠ざかりながら毎晩満ちていく。

11月17日金曜日:満ちていく三日月と「地球照」

この日の夜、外へ出て南西を見ると、17%だけ輝く細い三日月が見える。今夜は太陽の光が地球の海や氷冠に反射して月を照らす現象である「地球照」を見るチャンスだ。月が光っていない側の暗い縁を、肉眼でも見ることができる。双眼鏡があればさらにすばらしい景観を楽しめるだろう。

11月18日土曜日:地球照の見納め

この日、27%で輝く三日月は「地球照」を見る最後のチャンスだ。今夜以降、月の明るさに目が圧倒されて、繊細な反射光を見るのがずっと難しくなる。

しし座流星群がピーク

11月18日土曜日、しし座流星群がピーク(極大)を迎える。派手ではないが信頼できるこの流星群がもたらす「流れ星」の数は、見晴らしの良い場所でも1時間に5個程度だ。しかし、その多くが非常に明るく、長い流星痕をともなうことが多いので、一見の価値がある。極大時刻は土曜日の14時頃なので、この日の早朝か夜が見る最大のチャンスだ。

星空鑑賞のヒント:天文クラブに参加しよう

私の記事をしばらく読んできた人は、何度か星空鑑賞をした後、ちょっとした停滞期に入っているのではないだろうか。そんなときこそ、オンラインで積極的に活動するか、地域の天文クラブに参加するタイミングだ。

1人で夜空を探索するのではなく、いろんな人の話を聞いて大いに刺激を受けることができる。宇宙は望むまま1人で探索することもできるが、みんなと共有すればもっと楽しい。

forbes.com 原文

翻訳=高橋信夫

タグ:

ForbesBrandVoice

人気記事