アップルには、iPhone 15の各モデルを手にしたユーザーからのフィードバックが続々と集まっている。よりパワフルになったiPhone 15のカメラ機能や機械学習は、スマートフォンでの「撮影」という体験をどのように変えるのか。ワールドワイドiPhoneプロダクトマーケティング担当バイスプレジデントのカイアン・ドランス氏にインタビューした。
カメラの大きな進化が「iPhoneの買い換え」を促す
やはりというべきか、iPhone 15が発表されてからiPhone 11やiPhone 12のシリーズ機を数年に渡り使い続けてきたユーザーによる「買い換え」が進んでいるようだ。特にカメラによる体験が大きく変わることへの反響が大きいとドランス氏は語る。iPhone 15、iPhone 15 PlusにはiPhone 14 Proと同じ高性能な「A16 Bionic」チップと、48MPクアッドピクセルセンサーが搭載されている。現在、iPhoneは1度のショットで複数の静止画データを記録し、機械学習による高画質化処理を加えながら瞬間的に画像合成まで行なっている。
iPhone 11シリーズが発売された2019年に、iOS 13からサポートが始まった画像合成技術の「Deep Fusion(ディープ・フュージョン)」は、iPhone 14 ProからRAW画像データの段階で機械学習処理を加える「Photonic Engine(フォトニック・エンジン)」に進化した。iPhone 15はProを含む4つのモデルすべてがこの機能を搭載している。
「カメラに関わる最先端技術はiPhone 15で再び大きく飛躍しました。ユーザーがそのことを意識することなく、ただシャッターをタップするだけでベストショットを残せるところにiPhoneの魅力と価値がある」のだと、ドランス氏は強調する。