シリーズ最低評価の『Call of Duty』新作、開発期間はわずか1年半

安井克至
今後の『Call of Duty』シリーズがどうなるかは、アクティビジョンを買収したマイクロソフトにゆだねられている。買収交渉が始まった当初は、買収後はアクティビジョン傘下の各スタジオが『Call of Duty』のサポートを強いられることはなくなり、一部のスタジオが他のIPの開発に戻れるだろうという観測や、もはや『Call of Duty』の新作を毎年出す必要がなくなるのではとの見方もあった。

しかし、それは遠い昔の話であり、マイクロソフトが現在どのような意向かはわからない。MW3はマイクロソフトのサブスクリプションサービス「Xbox Game Pass」向けにはリリースされなかったが、マイクロソフトはおそらく、次回作はXbox Game Passでリリースし、会員数を大幅に増やすつもりだ。発売時期は2年後ではなく、来年にしたいはずだ。

アクティビジョンが『Call of Duty』シリーズの首尾一貫した発売スケジュールを維持できなくなり始めていたのは明らかだ。今回のような状況は『Call of Duty』というブランドを傷つけ、同シリーズが衰退しているというイメージを強めてしまうため、シリーズの健全性を保つためには避けたいところだ。

繰り返しになるが、シリーズの今後はマイクロソフトにゆだねられている。アクティビジョンの社員は、クランチを要求してきた方針が変わることを期待しているが、実際にどうなるかは今のところわからない。確かなのは、MW3が失敗したということのみだ。タイトな開発スケジュールを考えれば驚きではなく、Sledgehammerに非はない。

Sledgehammerは、MW3の開発に関する報道を受けX(旧ツイッター)で行った投稿で、本作は「誇り」に思えるものであり、シリーズ初の「真の続編」だと説明している。

forbes.com 原文

翻訳・編集=遠藤宗生

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