ルカ・ドンチッチのサポート選手揃い、好調なダラス・マーベリックス
ウエストで紹介したいチームは、ダラス・マーベリックスです。マーベリックスといえば日本人でもファンの多い、スロベニア代表のルカ・ドンチッチがエースを務めるチームです。昨シーズン途中にオールスターのカイリー・アービングを獲得し、プレイオフに向けてギアを上げてくると期待されていましたが、チームが噛み合うことはなく、結果的にプレーオフに進めず期待外れに終わってしまいました。
今シーズン開幕前に何人かのロールプレイヤーとドラフトでは注目ルーキーを指名しましたが、他チームと比べて大きな補強に動くことはなく、開幕前の期待値は高くなかったように感じます。しかし開幕後は現時点で5勝1負を記録しており、現在はウェスト2位をマークしています。
勝利した5試合中、4試合が10点差以内の接戦を勝ち抜いており、4Q終盤の土俵際での決定力が大きく向上した印象です。シーズン開幕戦は大注目ルーキーのビクター・ウェンバンヤマが所属するサンアントニオスパーズ戦でしたが、その試合に勝利してから4連勝の滑り出しを見せました。マーベリックスはこれまではドンチッチに依存するチームで、彼を支える選手が不在だったことが強豪になりきれない大きな理由でしたが、今シーズンついに潮目が変わったと思います。
現在はドンチッチがダブルチームで抑えられた際は、周りに高確率でスリーポイントを決めていける選手が揃っています。特に新加入のグラント・ウィリアムスに注目。ウィリアムスは昨シーズンまで1チーム目で紹介したセルティックスに在籍していたフォワードの選手です。
ウィリアムスは現在6試合全てにスタメン出場し、1試合平均15.5得点 3Pt 56.1%を記録しています。スリーポイントの確率は合計40本以上スリーを放った選手の中ではNo.1の決定率を記録しています。先日のシャーロットホーネッツ戦も4Q接戦を勝ち抜けたのは彼がスリーを連続して決め切ったことが大きかったです。そのほか、ルーキーのビックマンであるデレック・ライブリー2世はすでにスタメンセンターの地位を不動のものにし、リバウンドやハッスルプレイでチームを盛り立てています。
現在はNo.2のアービングのシュート効率が悪いことが気になりますが、シーズンが進むに連れ調子は戻ってくると思うのでその時のマーベリックスは抑えようがないチームになりそうな予感です。
そのほか今回はメインで紹介しなかったデンバーナゲッツは相変わらず強いですし、ハーデンが加入したクリッパーズも今後要注目です。
開幕後数試合が行われ各チームの良し悪しが徐々に見えつつあるNBA。今回は開幕後特に好調なセルティックス、マーベリックスについて紹介しました。
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