「シアトル・タイムズ」によると、科学者たちは2000年代初頭からシアトル地域のギンザケの(空気を求めてあえいだり、流れに逆らって泳いだりしないなどの)不規則な行動の報告を調査し始め、10年後には雨水の流出と関連づけた。2020年、科学者たちは「6PPDキノン」が魚が呼吸できない原因であることを発見し、後にそれがニジマス、スチールヘッド・トラウト、マスノスケにも有毒であることに気づいた。
「シアトル・タイムズ」が報じたところによると、環境保護庁(EPA)は先週、ポート・ギャンブル・スクラム、ピュヤラップ、ユロック部族が「6PPD」の使用を禁止するよう求めたことを受け、タイヤへの使用を見直すことを約束した。EPAの審査への合意は、最終的にこの化学物質が禁止される可能性のある長いプロセスの第一歩だ。AP通信によれば「6PPD」の人体への影響は未知数である。
「シアトル・タイムズ」によれば、ワシントン、オレゴン、バーモント、ロードアイランド、コネチカットの各州は禁止を支持する書簡をEPAに送っており、ワシントンはすでに環境中の化学物質の検査・監視方法の開発に着手しているという。この要請は、ノースウェスト・エンバイロメンタル・アドボケイトがEPAに対し、1000以上の工業用および商業用化学物質を「水質浄化法」で禁止されている有害汚染物質リストに追加するよう請願書を提出した翌日に行われた。同団体によると、このリストは50年近く更新されていないという。
(forbes.com 原文)