2023.11.13 10:30

16歳の少女が1976年型シボレーC10をカスタム

安井克至
ベイリーと彼女の父親が、フェイスブックのマーケットプレイスから7500ドル(約113万円)で購入したとき、このトラックは問題なく走れる状態ではあった。

「私は16歳になってC10がどうしても欲しかったので、どんな状態でも気にしませんでした」とベイリーはいう。「後ろの大きな『Chevrolet』という文字が欲しかっただけなの」

「当初は車高を下げるだけのつもりだった」と、彼女の父親であるマイクがいう。彼はこれまでの人生で多くの時間をクルマの改造に費やしてきた。「でも、そのまま改造を続けた。ベイリーがすべてのビードロール加工をやったんだ。このタイヤハウスを見てくれ。彼女が全部自分でやった。サンドブラストして、プライマーを塗って、塗装して、たくさん掃除して磨いてきれいにして、細部の仕上げもパーツの調達も、彼女がやった。KICKERのオーディオシステムも、彼女が取りつけたんだ」

ベイリーと彼女の父親は、いっしょに仲良く作業をする。「うまくやっています」と彼女はいう。「私たちはとても小さな村に住んでいてとても結びつきが強く、みんながみんなを知っているんです」

「汚れ仕事も彼女に全部やらせている」とマイクはいう。

内装はベイリーが廃材を使ってシートのフレームを製作し、Apex Leatherがレザーとカーペットを引き受けた。

SEMA

SEMA

「私にとってこれが初めてのカーショーではないけれど、このC10といっしょに参加した初めてのショーなの」と、ベイリーがいう。「たくさんのカーショーに行ったことがあるけれど、これまでSEMAに来たことはなかった」

「ホテルの駐車場で、文字どおり最後の仕上げをしたんだよ」とマイクが続けた。

今後の予定は? 「たくさんドライブするつもりよ」とベイリー。「どちらかといえばショーカーになりそうだけど、夏の間なんかには外に連れ出せるようにするつもり。売ることはないと思う」

このトラックは問題なく走るにもかかわらず、彼女はSEMAには運転して来なかった。

「ベガスでは運転したくない」と、ベイリーはいう。

forbes.com 原文

翻訳=日下部博一

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