「私は16歳になってC10がどうしても欲しかったので、どんな状態でも気にしませんでした」とベイリーはいう。「後ろの大きな『Chevrolet』という文字が欲しかっただけなの」
「当初は車高を下げるだけのつもりだった」と、彼女の父親であるマイクがいう。彼はこれまでの人生で多くの時間をクルマの改造に費やしてきた。「でも、そのまま改造を続けた。ベイリーがすべてのビードロール加工をやったんだ。このタイヤハウスを見てくれ。彼女が全部自分でやった。サンドブラストして、プライマーを塗って、塗装して、たくさん掃除して磨いてきれいにして、細部の仕上げもパーツの調達も、彼女がやった。KICKERのオーディオシステムも、彼女が取りつけたんだ」
ベイリーと彼女の父親は、いっしょに仲良く作業をする。「うまくやっています」と彼女はいう。「私たちはとても小さな村に住んでいてとても結びつきが強く、みんながみんなを知っているんです」
「汚れ仕事も彼女に全部やらせている」とマイクはいう。
内装はベイリーが廃材を使ってシートのフレームを製作し、Apex Leatherがレザーとカーペットを引き受けた。
「私にとってこれが初めてのカーショーではないけれど、このC10といっしょに参加した初めてのショーなの」と、ベイリーがいう。「たくさんのカーショーに行ったことがあるけれど、これまでSEMAに来たことはなかった」
「ホテルの駐車場で、文字どおり最後の仕上げをしたんだよ」とマイクが続けた。
今後の予定は? 「たくさんドライブするつもりよ」とベイリー。「どちらかといえばショーカーになりそうだけど、夏の間なんかには外に連れ出せるようにするつもり。売ることはないと思う」
このトラックは問題なく走るにもかかわらず、彼女はSEMAには運転して来なかった。
「ベガスでは運転したくない」と、ベイリーはいう。
(forbes.com 原文)