『ゼルダの伝説』実写化は成功する? 異色の製作陣に不安の声

Oleg Elkov / Shutterstock.com

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宮本茂は7日、任天堂のX(旧ツイッター)アカウントを通じ、同社の人気ゲームシリーズ『ゼルダの伝説』の実写映画化を発表した。実写化は何年も前からうわさされていたが、ここまで踏み込んだ公式発表は初めて。今年公開のアニメ映画『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』の成功が、機運の高まりに寄与したことは間違いない。
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宮本は、プロデューサーのアヴィ・アラッドと長年にわたりゼルダ実写化の企画を進めてきたと説明。プレスリリースによると、監督はウェス・ボールが務め、制作費は任天堂とソニー・ピクチャーズによる共同出資という興味深い組み合わせとなる。

任天堂はアラッドについて「数々の大ヒット映画をプロデュースした」人物だと強調した。だがアラッドの参加が明らかになったことを受け、一部の人々からは、これほどまでに重要な作品を手がける人物としては不適格であり、満足いくクオリティに仕上がらないのではと心配する声が上がっている。

確かに、アラッドは数々の大作映画を製作してきた人物だが、『スパイダーマン』シリーズに関しては、かなり長い間にわたり惰性で取り組んできた感がある。2012年以降、アラッドが手がけた作品17本のうち10本がスパイダーマン関連の映画だ。これまでにトビー・マグワイア主演、アンドリュー・ガーフィールド主演、トム・ホランド主演のメイン作品の他、アニメ映画の『スパイダーバース』シリーズ、そしてスパイダーマン不在の奇妙なスピンオフ作品である『ヴェノム』と『モービウス』など、スパイダーマン関連のあらゆる主要作品に関わってきた。こうした経歴から、『ゼルダの伝説』映画化には最適な人選ではないのではという声が上がっている。
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ウェス・ボール監督もまた、一見して奇妙なチョイスだ。ボールは、ヤングアダルト小説を映画化した『メイズ・ランナー』3部作を完結させた2018年以来、監督した映画はない。『メイズ・ランナー』シリーズは、『ダイバージェント』や『ハンガー・ゲーム』などが大ヒットしていた頃に公開されたものだが、その出来はそこそこ良かった。

だが、この3部作以外にほとんど経験のない監督が、このような大規模なプロジェクトに抜擢されるのには、若干の違和感がある。ボールは、グラフィックノベル『マウスガード』映画化作品で監督を務める予定だったが、同作の制作は中止された。以前公開された同作のアートからは、ボールがゼルダの雰囲気をうまく表現できる可能性もうかがえるが、実際にどうなるかはわからない。

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翻訳・編集=遠藤宗生

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