『ゼルダの伝説』実写化は成功する? 異色の製作陣に不安の声

さらに、脚本家の問題もある。任天堂は人選を発表していないが、芸能ニュースサイトのデッドラインは、デレク・コノリーが脚本を担当すると報じている。コノリーは『ジュラシック・ワールド』3部作を手がけたほか、『名探偵ピカチュウ』の脚本も担当しており、任天堂とのつながりがある人物だ。『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』の脚本草稿を書いたが、これは実際には使われなかったとも伝えられている。この人選も、少し奇妙に思える。

アラッド、ボール、コノリーの3人はいずれも、ゼルダ実写化に関わると聞いて期待が高まるような人物ではない。そもそもゼルダは実写化がほぼ不可能にも思える作品なので、このプロジェクトは未知の領域ではあるのだが、それでも任天堂によるこの人選は異色に思える。

ただ、『ミニオンズ』を制作したイルミネーションが『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』を手がけることが発表された際にも、同じような懐疑的な見方があった。だが、完成した映画はまずまずの出来で、全世界で10億ドル(約1500億円)以上の興行収入を稼ぎ出した。おそらくゼルダも、同じ道をたどるだろう。マリオと同じように、まずまずの出来となり、10億ドルを稼げることはほぼ間違いない。それが、任天堂が持つ力なのだ。

製作陣の人選については不安が残るものの、次に注目されるのは、主人公であるリンクとゼルダを演じる俳優や、シリーズの中のどのストーリーを描くかだ。ただ、その情報が公表されるのはだいぶ先になるだろう。

forbes.com 原文

翻訳・編集=遠藤宗生

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