ゼルダの生みの親である宮本茂氏は、X(旧ツイッター)への投稿で、この映画化をプロデューサーのアヴィ・アラッドとともに「もう何年も」進めてきたと述べている。
任天堂は、映画『メイズ・ランナー』のウェス・ボールを監督として起用し、配給はソニー・ピクチャーズエンタテインメントが行うことを発表した。キャストリストや公開時期については発表していない。
この発表は、長く続くシリーズの中でも最も人気のある『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』のリリースが落ち着いた後に行われた。同作は発売後3日間で1000万本を売り上げ、販売追跡会社のCircanaによると、『ホグワーツ・レガシー』に次いで今年2番目に売れたビデオゲームだという。
任天堂の『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』は、4月のリリース以来13億6000万ドル(約2046億5000万円)を稼ぎ出したであり、米国内での興行収入はほぼ5億7500万ドル(約865億3000万円)、国際市場ではほぼ7億8700万ドル(約1184億1000万円)に達している(Box Office Mojoによる)。この映画は、他を寄せ付けないほどの興行成績を誇るビデオゲーム原作映画であり、2019年の『名探偵ピカチュウ』(4億5000万ドル、約677億円)や、2016年の『ウォークラフト』(4億3900万ドル、約660億5000万円)のほぼ3倍になる。
ビデオゲームを映画化した最新作、ユニバーサル・ピクチャーズの『ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ』は、先月公開されて以来、全世界で2億1580万ドル(約324億7000万円)を稼ぎ出した。酷評もあるものの、観客はおおむねこのホラー映画化を賞賛している。この数字には、NBCユニバーサルの配信プラットフォーム「ピーコック」とのハイブリッド公開であったにもかかわらず達成された、初日の国内興収3940万ドル(約59億3000万円)も含まれている。
ビデオゲームの映画化は批評家からは好意的な反応を得られておらず、興行収入上位10作品のうち、映画サイトRotten Tomatoesで70%以上の評価を得たものはない(最も近づいたのは、昨年の公開以来4億540万ドル、約610億円の興行収入を上げた『ソニック・ザ・ヘッジホッグ2』で評価は69%)。
(forbes.com 原文)