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2023.11.11 09:00

イーロン・マスクが英首相に語った「AI関連の珍発言」5つ

安井克至

トークショーを行うスナク首相(写真左)とイーロン・マスク(同右)| Photo by Kirsty Wigglesworth - WPA Pool/Getty Images

先日、ロンドン近郊のブレッチリーで開催された「AI安全サミット(AI safety summit)」の最終日となる11月2日、英国のスナク首相とイーロン・マスクがトークショーを行った。2人がステージ上で、人工知能(AI)をテーマに話し合うのは、それだけでも十分シュールな光景だったが、マスクが話した内容はさらに奇妙なものだった。

テスラとX(旧ツイッター)を率いるマスクは、AIの脅威と将来の活用方法について珍発言を連発した。その中でもとりわけ奇妙だったものを5つ紹介しよう。

1. AIは人間の親友になるかもしれない

マスクは、チャットボットが人間の親友になる可能性を指摘したが、これはAIに関する彼の発言の中では前向きなものだ。彼は、AIと友情を築くことは奇妙とみなされるかもしれないことを認めながら、その理由について次のように説明した。

「もしもAIが、あなたとのやりとりのすべてを記憶していたとしよう。そうすれば、そのAIはあなた自身よりもあなたのことをよく理解するようになるだろう」とマスクは述べた。

「毎日そのAIと会話し、話した内容が積み重なっていくと、AIはあなたにとってすばらしい友人になるだろう。ただし、そのAIがあなたを嫌いにならず、ずっと友人であり続けてくれたらの話だが」と彼は付け加えた。

マスクは、自身の息子の1人に学習障害があり、友人関係を築くのに苦労していることを明かし「彼にとってはAIがベストフレンドになるかもしれない」と語っている。

2. 誰も仕事をする必要がない時代が到来する

マスクによると、我々は近い将来仕事をしなくて済むようになるかもしれない。それが事実なら、そろそろAIの友人を作り始める必要があるかもしれない。

「人類史上初めて、最も賢い人間よりも賢いものが誕生し、いつかは仕事が不要になる日が到来する。個人の満足のために仕事を続ける人はいるだろうが、AIが何でもこなしてくれるようになる」とマスクは語った。
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編集=上田裕資

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