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2023.11.08 16:00

株価暴落のマッチングサービス「バンブル」CEOが退任へ、後任にSlackのCEO

ホイットニー・ウルフ・ハード(Photo by Matt Winkelmeyer/Getty Images for Vox Media)

ホイットニー・ウルフ・ハード(Photo by Matt Winkelmeyer/Getty Images for Vox Media)

マッチングアプリ「Bumble(バンブル)」は11月6日、同社の共同創業者のホイットニー・ウルフ・ハードが、CEOを退任すると発表した。元ビリオネアの彼女は、来年1月に同社の会長職に退き、新たなCEOには現在SlackのCEOを務めるリディアン・ジョーンズが就任するという。

この動きは、2021年2月の新規株式公開(IPO)以来、バンブルの株価が長期にわたる下落に直面していることを受けてのものだ。3日の終値で13.67ドルをつけた同社の株価は、IPO直後に記録した史上最高値の78.89ドルを83%も下回っている。

現在34歳のウルフ・ハードは、バンブルの株価が暴落したことで、ビリオネアの地位を失った

バンブルの株価は、CEO交代のニュースを受けて6日の取引開始直後に9%下落して12.40ドルに落ち込み、先週記録したこれまでで最も低い終値の12.90ドルを下回った。

ウルフ・ハードは、バンブルが約90億ドルの評価額で上場した2021年に、史上最年少のセルフメイド(叩き上げ)の女性ビリオネアとなっていた。以前はティンダーの共同創業者だった彼女は、ティンダーの経営陣をセクハラで訴えた直後の2014年に、女性主導のマッチングアプリであるバンブルを創業した。

しかし、バンブルの時価総額が20億ドル以下に落ち込むと、ウルフ・ハードの資産額も同様に急降下し、2021年初頭のピーク時の約15億ドルから、今年5月には5億1000万ドル(約770億円)にまで減少していた。

2021年のIPOブームの最中に上場したバンブルの株価は、同時期に上場した他のテクノロジー株と同様に年初から約40%の下落となっている。これに対し、米国の代表的な小型株指数のラッセル2000は、年初から約1%上昇している。

forbes.com 原文

編集=上田裕資

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