医療服のようになりがちなインクルーシブデザインとは異なり、身体、知的、感覚に障害を持つ人々に対応する、明るい色彩と最先端のデザインの服をオンライン販売し世界中に届けている。服のデザインから販売オフィスまで、JAMはビジネスのあらゆる面で障がい者たちと協力している。
「障がい者と健常者が経験や機会を共有することで、ともに学び合い成長することができるのです」。
合計14年以上の障がい者サポート経験の中でふたりは、障がい者にとって着替えは「時間のかかる不快な作業」であると知った。より着やすい服を探したが、快適で簡単に着れるものはファッションで自己表現したい人にとってクールではかった。これまで世界の15〜20%の障がい者たちはおしゃれなファッションから排除されてきたのだ。
「どんな人間であるかに影響を与える服には選択肢があるべき。12億人の障がい者、そしてすべての人にスタイリッシュでインクルーシブな服を通して自身を表現する機会を与えたい」。
エマ・クレッグ、モリー・ロジャース ◎ともにオーストラリア生まれ、オーストラリアカソリック大学作業療法学専攻卒業。作業療法士、障がい者支援ワーカーとして勤務後2019年JAM the labelを共同創業。アジア版「Forbes 30 Under 30 2023」に選出。