インテルMacからの買い換えどきがきた
アップルは独自設計によるMシリーズのAppleシリコンを2020年発売のMacから初搭載した。現行のMacにはもうインテル製プロセッサを採用する商品がないため、アップルは10月末にオンラインで開催した新しいMacの製品発表会では、少し強めのトーンで「M3チップとインテルチップの実力差」を打ち出した。例えばM3ベースとインテルベースのMacBook Proを比べた場合、M3搭載MacBook Proはパフォーマンスが約11倍向上している。モバイルPCの性能評価において大事なバッテリーライフは、インテル搭載Macの約11時間から、M3搭載Macはその倍の約22時間に伸びた。MacBook Proならば空の旅の間にバッテリー切れの心配が不要になる。
モバイルエンターテインメントマシンとしても新しいM3搭載MacBook Proは異彩を放つ。高画質を誇るLiquid Retina XDRディスプレイを搭載し、HDR(ハイ・ダイナミック・レンジ)映像の精細感や輝度を落とすことなく再現する。内蔵する6スピーカーサウンドシステムはDolby Atmosによる音楽、またはビデオコンテンツのサウンドを立体的に描く空間オーディオ再生に対応している。
M2搭載MacBook Airとどちらを選ぶべきか
アップルはM2搭載の13インチMacBook Proが生産を完了する代わりに、M3ファミリーの中でエントリークラスのチップに位置づけられる「M3」を載せて、24万円台から買える14インチのMacBook Proを新しくラインナップに加えた。本機はM3搭載MacBook Proの入門機として、ビジネスパーソンにも魅力ある選択肢になる。M2搭載13インチMacBook Proとの差を比べてみる。M3搭載の14インチMacBook Proには高画質なLiquid Retina XDRディスプレイがあるので、写真・動画の編集が快適だ。デジタルカメラから直接データが取り込めるSDXCカードスロットも使いやすい。プロジェクターや大画面モニターなどによるプレゼンテーションを行う際にはHDMIポートが役に立つ。フロントカメラの解像度が720pから1080pに向上しているので、ビデオ会議の際にはより鮮明な映像を通話相手に届けられる。