北米

2023.11.06 13:00

米国民はバイデンよりトランプを信頼、ともに好感度は低い

安井克至

Getty Images

米大統領選挙を1年後に控えて行われた最新の世論調査によると、有権者は国の運営方針に満足しておらず、生活苦の原因はジョー・バイデン大統領にあると考えている。米国前大統領であるドナルド・トランプは、大統領選挙激戦州6州のうち5州でバイデン大統領に勝利する見込みであり、これは選挙人団の過半数を獲得して大統領選挙に勝利する可能性が高いことを意味している。

バイデンは5つの州でトランプにリードを許しており、その差はネバダ州で10ポイント、ジョージア州で6ポイント、アリゾナ州で5ポイント、ペンシルベニア州で4ポイント、ミシガン州で5ポイントであることを、ニューヨーク・タイムズ紙とシエナ大学が有権者3662人を対象として10月22日と11月3日に実施した調査結果は示している(誤差範囲1.8)。バイデンは激戦州の中で唯一、ウィスコンシン州で2ポイント差でトランプに勝つと予想されている。

仮に今日、選挙が行われたとすれば、トランプは300以上の選挙人団票を獲得し、当選に必要な270票を上回るだろうとニューヨーク・タイムズ紙の分析結果は示している。

しかし調査結果は、トランプに対抗して別の民主党候補が立候補した場合、激戦州6州中5州で7~12ポイント、ネバダ州で3ポイント差で勝つと予想している。

トランプ、バイデンともに好感度は低いが(それぞれ42%と41%)、有権者は多くの重要課題に関してバイデンよりトランプを信頼している。59%が経済運営に関してバイデンよりトランプを信じており、移民政策、国家安全保障およびイスラエル・パレスチナ戦争の問題に関する有権者の信頼獲得において、トランプはバイデンを大きく(11~12ポイント)引き離している。
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翻訳=高橋信夫

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