さらなる根拠
同じ研究チームが発表した別の論文でも、巨大ガス惑星がカオス状態を引き起こす可能性があることが示唆されている。太陽系からわずか30光年の距離にある恒星「GJ 357」のハビタブルゾーン内にある惑星は当初、地球サイズと考えられていたが、それよりもはるかに大きい可能性が高いことが、この研究で明らかになった。「おそらく地球型ではないため、生命は存在できないだろう」(ケーン)この惑星の質量は、地球の10倍と推定された。シミュレーションの結果、この惑星が引き起こす重力のカオス状態により、近くのより小型の惑星がハビタブルゾーン内の軌道を公転するのが不可能になっていることが示唆された。研究チームは、恒星のハビタブルゾーン内を公転していることが判明したからといって、その惑星が生命を育むことができると考えてはならないと注意を促している。
「現在の太陽系内の惑星の配置に対して、心から感謝すべきであるさらなる根拠を、今回の研究は提供している」とケーンは話した。
(forbes.com 原文)