マーク・ガーマンによれば、アップルは来年、睡眠時無呼吸症候群と血圧上昇を検知するセンサーを次期Apple Watchに搭載するつもりだという。
これらはすべて、アップルの「ヘルスケアへの進化アプローチ」と呼ばれるものの一部だ。このアプローチのルーツは2014年のアップルのHealthKitの導入にある。
血圧のモニタリング
Apple Watchシリーズの将来的な機能として、近赤外線分光法を用いた血圧測定の可能性が以前から議論されてきた。つまり、近赤外線を使って文字どおり血流を見ることで、血圧の変化を計算するのだ。
アップルは、血圧計を使って実際の数値を吐き出すのではなく、血圧の変化を認識するためにこの技術を利用するようだ。しかし、それでもこれは高血圧問題の可能性を示す重要な指標になる。
Apple Watchが心拍数に異常があることを知らせる場合と同様に、重要なのは医療専門家の指示を仰ぐ手がかりを与えることだ。
睡眠時無呼吸症候群のモニタリング
一方、睡眠時無呼吸症候群は血中酸素濃度、運動量、呼吸数、いびき、心拍数などの要素を分析することで特定できる(加えてウォッチでは現実的な測定が行えない脳活動のような統計値も特定には利用される)。本格的な医療検査では、たくさんのセンサーにつながれながら一晩眠る睡眠ポリグラフ検査を受けるかもしれない。しかし、Apple Watchはすでに、関連する要素の大部分を測定することができている。
アップルにとっての挑戦は、十分な精度を確保することと、暫定的とはいえ確かな診断のために、これらの要素を照合するアルゴリズムを作り上げることだろう。アップルは、睡眠時無呼吸症候群でない人に、症候群であると示唆するようなことはしたくないはずだ。
血糖値のモニタリング
また、将来のApple Watchには血糖値モニターが搭載され、装着者が糖尿病予備軍である可能性を通知するかもしれないと考えられている。これは実現されれば本当に有益な機能だ。CDCによれば、2017年から2020年のデータでは、米国成人の38%が糖尿病予備軍になると推定されている。
しかし、Apple Watchは血糖値や血圧のモニタリングを提供する最初の主流ウェアラブルデバイスではない。ファーウェイはその両方をすでに提供している。
2021年発売のHuawei Watch Dは、マイクロインフレータブルカフを使用して、極めて伝統的な方法で血圧を測定し、2023年発売のHuawei Watch 4は「非侵襲的」な血糖モニタリングを提供することを謳っている。
アップルがこれらの機能を提供する際には、おそらくまったく別の方法を使うだろうし、より大きな波紋を呼ぶだろう。しかし、ブルームバーグの予測は割り引いて聞いておくのが賢明だろう。アップルがこれらの健康指標機能を一般に公開するためには、高い信頼性基準を満たす必要があるからだ。
(forbes.com 原文)