働き方

2023.11.13 09:00

転職で給与を上げていく人は何をしているのか?

3. 自分のやりたいこと、なりたい姿などを共有する

夢や目標のような大それたものでも、目指すポジションなどのように具体的なものでもある必要はない。妄想でもいいし、雰囲気だけでもよい。周りの人に、自分の進みたい方向を共有し、それに関する情報があった時に声をかけてもらえる状況を作るようにしよう。

いつか教員になりたいと思っていた私は、そんな話をよく飲み会でもしていたら、とある日、所属していた商工会議所の部会の方から、「土曜日に日本人小学校で補修授業をやってくれる人を探しているんだが興味ある?」と声をかけてもらったことがある。

自分ひとりの情報収集やネットワークには限界があるが、周りを頼れば、可能性は無限大に広がっていく。

4. 思わぬチャンスが飛び込んでくる土壌をつくる

世の中には自分の想像もつかない仕事が山ほどある。想像もできていないから、調べることもできないし、情報も集められないが、そういう仕事が天職になることもある。

そういう仕事に出会う可能性をあげるには、知らない世界に飛び込み、出会ったことのない人に出会い続けることだ。チャンスをつかんだ人は、意図的に自分の心地の良いコミュニティをでていったり、広げたりしている。

いつもは挨拶しかしないご近所さんに話しかけてみるのもいいかもしれない。自分には直接関係のないと思っていたセミナーに出てみるのもいいかもしれない。充実したキャリアを歩んでいる人が、「こんな仕事をしているなんて思ってもなかった」と口を揃えるのは偶然ではない。ほとんどの人のキャリアは偶然の積み重ねなのだ。

5. 自分をキャリアの意思決定者にする

当たり前のように聞こえるかもしれないが、実が、多くの人が本当の意味で自分のキャリアを自分で決められていない。やりたいことがある人でも例外ではない。会社や上司との関係、目の前の仕事への責任感、周りの仲間とのつながりなど色々なものに影響されて、自分の意志で決定することができない状態になるのはよくあることだ。

一方で、給与を上げるような転職をしている人は、人間関係や過去のつながりみたいなものは大切にしつつも、キャリアに関しては別物として考えている。自分本位に聞こえるかもしれないが、自らのキャリアアップを純粋に考え、行動すれば、意思決定者は自分になる。

「○月までに転職するぞ」と思ってする転職活動より、常に心をオープンにしてキャリアについて考え、情報収集しておく方がよりよいキャリアに出会える可能性は高い。そして、そうして出会える機会のほうが、自分の価値を最大限生かせる=給与が上がる可能性が高いのである。

文=西野雄介

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