デサンティス知事は長年、スーツにカウボーイブーツを合わせてきたが、今年5月の出馬表明後に履き始めた靴の奇妙なフィット感はソーシャルメディア上で嘲笑の的となっている。
Ron DeSantis consistently wears high-heeled boots in order to appear taller. pic.twitter.com/fw0O1aWiBT
— Pat Dennis (@patdennis) February 13, 2023
30日に政治系YouTubeチャンネル「PBD Podcast」の番組に出演した知事は「あれは標準的な既製のルッケーゼのブーツだ」と語ったが、司会者がフェラガモのブーツを差し出して試着を提案すると、選挙活動の規定で贈り物は受け取れないとの理由で断った。
ポリティコの紳士服ジャーナリスト、デレク・ガイが執筆した記事では、ヒューストンのブーツ専門店オーナーや、ブーツメーカーの代表、靴作りの世界選手権の審査員らを含む3人の専門家がいずれも、知事が特殊な構造のブーツを履いて約3.8cm身長を高く見せているようだと指摘した。
専門家の一人は、知事のブーツのヒールが通常のカウボーイブーツよりも短く見えると指摘し、その構造が身長を高く見せるブーツに典型的なものだと述べた。また別の専門家は、知事の足の甲が不自然な位置にあるように見えると指摘し、「かかとが大きく持ち上がらない限り、あの位置にはないはずだ」と語った。ガイ記者は「デサンティスの靴はとても奇妙なところで曲がっている」とX(旧ツイッター)に投稿した。
DeSantis's shoes bend in a very strange place. It's almost like his foot is shifted back because the heel is lifted. https://t.co/dMP1gVGcjM pic.twitter.com/OmOFETyWVn
— derek guy (@dieworkwear) October 29, 2023
デサンティス知事の身長は、エール大学の野球チームに在籍していた2001年当時の名簿に、5フィート11インチ(180cm)と記載されている。共和党候補指名を争うトランプ前大統領の身長は190.5cm、民主党のバイデン大統領は183cmだ。デサンティス知事自身も30日の番組で、自分の身長は5フィート11インチだと認めた。
米紙ワシントン・ポストの調査によると、1916~2012年の米大統領選で、ライバルよりも背の低い大統領候補が当選したのは、バラク・オバマ元大統領を含めて6人だけだった。オバマは187cmで、2012年の共和党候補のミット・ロムニー上院議員よりも若干低かった。歴代米大統領の最高身長はエイブラハム・リンカーンの193cm、最低身長はジェームズ・マディソンの163cmだった。
デサンティス知事の支持率は、大統領選に出馬を表明して以来下がり続けており、FiveThirtyEightのデータによると31日時点でトランプに43ポイント差をつけられている。トランプはデサンティス知事に対する個人攻撃を繰り返し、知事が身長を偽装していると主張するSNSの投稿をシェアしたこともあった。
(forbes.com 原文)