欧州

2023.11.01 09:30

トラックで駆け回るりゅう弾砲「カエサル」 激戦地でロシア部隊を次々に撃破

遠藤宗生
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米供与のクラスター弾も発射か

第55旅団のカエサルが連日火を噴いていることは、ロシア軍の車両の破壊や兵士の死亡が日に日に増えているということだ。ロシア側にとってさらに悪いことに、カエサルは米国製のM864クラスター弾も撃ち込んでいるもようだ。このクラスター弾からはりゅう弾サイズの子弾が72個ばらまかれる。

狙いすました場所にクラスター弾を雨のように降らせれば、敵の数個小隊を壊滅させることができる。10月30日かそれ以前に、アウジーイウカ周辺を攻撃するロシア軍部隊に降り注いだクラスター弾の映像は、この砲弾の威力をまざまざと示している。

ウクライナ国防省はこう言っている。「カエサル自走りゅう弾砲を運用する砲兵部隊のメッセージは明確だ。家に帰れ。さもなくば155mm弾は容赦しない、と」

forbes.com 原文

翻訳・編集=江戸伸禎

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