ある研究で「熱意」、言い換えると張り切って精力的に取り組む能力は、日々の困難に取り組む際に役立つ性格的強みであることが明らかになった。他の研究では、情熱は人生の満足度と強く結びついていることがわかっている。
だが心理学者は、情熱と強迫観念は紙一重だという。1つには、どちらも感情が「ホット」な状態であり、のんびりした感じや冷静さ、穏やかさといった「クール」な感情とは逆の警戒や興奮、高揚感といった激しい感情が特徴だ。自分が大切にしていることに全力で取り組む、周りを触発するような人が持つ特徴が、場合によっては執心や反すう思考、不安、衝動性に向かうこともある。
あなたの恋愛パートナーや大切な人が、強迫観念的な行動をとるようになっているかもしれないことを示す3つの兆候と、それぞれの兆候に応じて、どのような対応が取れるのかを紹介する。
1. 関心や趣味が減り1つのことに執着する
関心の幅が突然狭くなり、1つのことにこだわるようになったら、それは強迫観念的になっている兆候かもしれない。それが趣味であれ、活動であれ、あるいは1つのテーマに絞られた思考であれ、多方面に関心を示していたものが、狭い範囲に執着するようになったらそれは不健康なレベルの強迫観念の可能性がある。このような強いこだわりは、人生の他の重要な部分をないがしろにすることにつながるかもしれない。この兆候がみられる場合、活動や興味の幅を広げるよう促すといい。かつての趣味に再度目を向けたり、新しい趣味をいっしょに見つけたりすることを勧める。関心の変化についてオープンに話し合うことが重要だ。視野が狭くなっている理由を理解することで、健全なバランスを見つける道が開ける。