ルックス:レクサス RZ450e
この項目については、まったく議論の余地なし。どこから見てもレクサス独自のシャープなラインで構成されたRZは、まるで映画スターだ。GV70は、ルックスという観点から見れば、平凡で目立たない。筆者が乗っていたときにも、それがなんというクルマなのか、誰もわからなかった。ある人は、フライングウィングのエンブレムから「Chrysler(クライスラー)」のクルマだと思っていた。価格:レクサス RZ450e
米国市場における車両価格は、RZが5万9650ドル(約890万円)から、GV70は4万4900ドル(約670万円)から。ただし、この価格で購入できるGV70はガソリンエンジン車だ。電気自動車仕様であるエレクトリファイドは、6万6450ドル(約990万円)からとなる。したがって、EVを必須条件として値段を重視するのであれば、RZを選ぶことになる。性能/パワー/走り:レクサス RZ450e
両車とも車体の前後に1基ずつ、計2基の電動モーターを搭載するが、RZのシステム合計最高出力が230kW(312ps)であるのに対し、GV70のそれは320kW(435ps)。ジェネシスの方がレクサスを大きく上回るものの、両車とも求められるいかなる仕事でも、達成するのに必要なパワーは、十分に備えていた。どちらのクルマも、ドライバーが期待するとおりに走る。驚くことではないが。駐車場では思い切りキビキビと動かせるし、高速道路では飛ぶようなスピードで甘美に巡航する。コーナリングはしっかりとしていて、ブレーキはよく効く。両車とも家族全員、そして愛犬にとっても、快適な乗り心地だ。しかし、RZの方がずっとパワフルに感じられる。よってパワーとパフォーマンスの面ではRZに軍配が上がる。