インテリア:ジェネシス GV70
RZの内装はレクサスらしく上質で高級感があるが、GV70にはすぐに感銘を受けた。ソフトだがしっかりと身体を支えるシート、豪華なインテリア、そして運転席は、ほとんどトラックを運転しているような感覚になるまで、着座位置を上げることが可能だ。両車ともホイール型のシフターを採用しているが、そのぎこちなさを嫌う人は、筆者も含め、多い。しかし、これが現在の流行なのだ。ジェネシスはこのクルマにおいて、特にインテリアに関して見事な仕事をした。車内装備:レクサス RZ450e
両車ともデジタル放送対応ラジオ、ブルートゥース接続、プレミアムサウンドシステム、衛星ラジオ、スマートデバイス統合機能、Wi-Fiホットスポット、AUXオーディオ入力、MP3プレイヤーが標準装備されている。いずれも操作は簡単で、音質もほぼ同等。しかし「テック」部門ではRZの勝ちだ。GV70の音量調節ボタンは、システムの起動にも使われるため、音量を上げたり下げたりしようとする際に、羽よりも軽いタッチで指を使わないと、2回に1回はシステムの電源を切ったり入れたりすることになる。筆者はこれに慣れることができず、イライラが止まらなかった。
とはいえ、レクサスに問題がないわけではない。RZの車内には、ブザーやビープ音、警告音「気をつけてください」というアナウンスなどが絶えず鳴り響くため、運転の楽しさを邪魔することがあった。こういうのをすべて黙らせることができればいいのだが。
安全性:同点
安全装備に関しては互角。両車とも後方カメラ、クロストラフィックアラート(交差点などで左右から接近する車両を検知・警告)、リアパーキングエイド(駐車時に車体後方の障害物を検知)、ブラインドスポットモニター(後側方の死角に接近する車両を検知)、レーンディパーチャーウォーニング(車線逸脱警報)、レーンキーピングアシスト(車線逸脱防止支援)、ABS(急ブレーキ時にタイヤのロックを防ぐ)、タイヤ空気圧モニター、ブレーキアシスト、スタビリティコントロール(横すべり防止装置)、トラクションコントロール(駆動力を制御して空転を抑制)が装備されている。判定:レクサス RZ450e
僅差だったが、ルックスと堅実性でレクサス RZ450eの「勝ち」(forbes.com 原文)