人に優しい商用コンセプトEV「PUZZLE」

プレスリリースより

親しみやすい「顔」が特徴の次世代の多用途商用EV「ELEMO」シリーズを2021年から販売しているHW ELECTRO(エイチダブリュー・エレクトロ)は、京都の工業デザインスタジオ、フォートマーレイと共同で軽自動車規格商用 EVのコンセプトカー「PUZZLE」(パズル)を発表した。スッキリとしたボディーと優しい「顔」をしたこの車には、HW ELECTROが掲げる「サステナビリティー」、「コネクティビティー」、「社会貢献」という3つの基本理念が詰め込まれている。

PUZZLEの特徴的なボディースタイルは、徹底した合理性の表れだ。上下左右のパネルの共有化で製造時の無駄をなくし、ドアミラーや内装部品もできる限り共通のものを利用している。また、原則として平らで丸みのない、90度と45度の角度のみを使用したデザインにより、軽自動車の車体規格に収まるめいっぱいの空間が使えるようになっている。

こうしたコスト削減で生じた余剰予算は、HW ELECTROの理念の実現に投入された。ひとつは、屋根にソーラーパネルを設置して走行距離を延ばすサステナビリティー対策に、ひとつは、HW ELECTROの独自のモバイルアプリ「MyHWE」や「HW ELECTRO プラットフォームサービス」と連携するコネクティビティーに、さらには、誰でも使えるWi-Fiスポット機能、電源を外部に供給できる各種ポートや、災害時に使える救急キットやバールを装備するなどの「社会貢献」といった具合だ。

また、ダッシュボードとドアの内装パネルは穴開きボードになっていて、インテリアパーツを自由にアレンジできるなど、ユーザーにも優しい設計になっている。「HW ELECTRO プラットフォームサービス」は、それぞれの車両の走行データ、車両データ、環境データなどをビッグデータとして蓄積し、解析結果をさまざまなサービスに反映して提供できるようになる。

PUZZLEは2025年「初春」の発売を目指すということだ。

プレスリリース

文 = 金井哲夫

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