宇宙

2023.10.30

今週は1年で最も大きく美しい「衝を迎えた木星」を楽しもう

2022年9月、衝に近づく木星(Getty Images)

太陽系の中で、木星ほど美しい光景を見せるものはない。1年のほとんどの期間、夜空に明るく輝く木星は今週、「衝」になり明るさ、見かけの大きさともにピークを迎える。

それ以外でも、今週は星空鑑賞に良い1週間だ。月が下弦を迎え深夜に昇るので、夜の早い時間の天体観測に理想的な条件が整う。

今週の夜空について知っておくべきことを以下に挙げる。

10月31日火曜日:月、すばる、天王星と木星

この日の日没後に昇る月は輝面比92%で、ほぼ「満月」に見える。その近くには輝く散開星団、プレアデス(すばる)がある。月と明るい木星の間には小さな天王星があり、双眼鏡か小型望遠鏡があればその姿を垣間見ることができる。

11月3日金曜日:木星が「衝」

この夜、巨大惑星である木星は2023年で最も大きく、最も明るく見える。木星自身は何も特別なことはしていない。私たちが住む地球が木星よりずっと速く公転し、木星と太陽の間に入ることで起きる。その結果、100%で輝く木星が見えるだけでなく、東から昇り、西に沈むところも見ることができる。今週は、肉眼でも双眼鏡や小型望遠鏡でも、木星を見るのに1年で最も良い時期だ。

11月3日金曜日:月とふたご座

3日の深夜前に東北東を見ると、輝面比66%の月が、ふたご座の明るい恒星カストルとポルックスのすぐ近くを通るところが見える。

11月5日:下弦の月

この日、月は下弦となり、毎晩遅く昇り、輝きを減らしていく。日中、西の空で月を見るにも最適な時期だ。

今週の天体:木星の「雲の帯」と大きな衛星たち

地球が太陽と木星の中間にくることで、木星は地球から見て2023年で最も大きくなる。小型望遠鏡を覗くと、木星の雲の帯がはっきり見える。1831年以来観測されている巨大な大気渦「大赤斑」も見えるだろう。4つの大きな衛星であるイオ、エウロパ、ガニメデおよびカリストは、双眼鏡でも容易に見ることができるはずだ。

星空鑑賞のヒント:望遠鏡を買う前に

星空鑑賞を数週間、数カ月間、あるいは数年間楽しんでいるあなたは、そろそろ望遠鏡を買う時だと考えているかもしれない。多くの人たちが、星空鑑賞の第1段階を過ぎた後、あるいは夜空に興味をいだいた直後の誕生日かクリスマスに望遠鏡を買う。

望遠鏡を買うことは、大きな失敗にもなりうる。手頃な価格の望遠鏡のほとんどは品質が良くない。何がほしいか、何を見たいのかをよく理解していなければ、買い物で損をする可能性が高い。

星空鑑賞の次のステップに進みたい人への私からのおすすめは、双眼鏡を買うことだ。私は、夜空には3つの層があると考えている。肉眼で見える天体、双眼鏡で見える天体、そして望遠鏡で見える遠い空の天体だ。なぜ2番目の層を飛び越して望遠鏡に手を出す必要があるのだろうか。

ただし木星などの惑星といった例外もある。これらの惑星は望遠鏡でみたいものだ。

望遠鏡を試してみたい人は、地元の天文クラブに入るのがよい。さまざまなタイプの望遠鏡を使って、星雲や銀河を見てみよう。そうすれば、情報に基づく決断を自分ですることができるだろう。そして、多くの人たちにとって最善の選択は、望遠鏡を買うのをやめて、星空鑑賞のイベントやパーティーへ行ったり、天文台を訪れて体験を深めることだ。

forbes.com 原文

翻訳=高橋信夫

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