今回のモビリティショーでは、確かに、これからショールームに並ぶSUVやミニバンや、トラック、電気自動車、近未来のコンセプトカーも数多く展示しているけど、2輪も、空を飛ぶクルマや、1人乗りのパーソナル・モビリティやロボットまで展示されている。ホンダは、自社製の飛行機まで出している。だから、そういう意味で、ショー自体の内容はかなり充実している。
でも、正直に言って、今回のショーのテーマは「スポーツカーの復活」と言った方が正しいかもしれない。なぜかというと、ほとんどの国産メーカーは、新しいスポーツカーのコンセプトを披露しているからだ。11月5日まで開催しているので、興味のある方はぜひ行ってみてね。
事前に、トヨタ、レクサス、スバル、ホンダ、マツダなどから、次世代スポーツカーが登場すると聞いていたけど、思い切りのサプライズ・カーもあった。今回、発表された中で一番驚いたのは、日産の「ハイパーフォース」というスーパーカーのコンセプトだった。1000kW(1360ps)もの出力を叩き出すというこの4WD電気自動車は、どう見ても「次期GT-R」と呼んでいいと感じた。外観のシャープな造形、ボディのプロポーション、ガルウィングなど、これは絶対に次期GT-Rだろうとつくづく思った。
しかし、同車に関する意見は賛否両論だった。「まるでガンダムみたいで格好悪いい。日産は何考えてんだ?」というコメントもあったし、「次期GT-Rに相応しいデザイン。1000kWのパワーにも期待している」という好意的なコメントもあった。航続距離も未公開だけど、頑張っても400kmだろう。日産がこのクルマを出すとしても、外観のデザインはかなりトーンダウンされるはず。