2023.10.29 12:00

スポーツカーの大復活でワクワクするジャパン・モビリティショー

坂元 耕二
賛否両論の「次期GT-R」みたいなクルマに対して、全面的に「最も美しいクルマ」と高く評価されたのは、マツダ「アイコニックSP」だった。これはどの角度から見ても美しかった。この小型電動スポーツカーのパワートレインは「2ローターのRotary-EVシステム」と称される。駆動はモーターで行うけど、車体中央に搭載した2ローターのロータリーエンジンが発電機として車載蓄電池に電力を供給。

マツダ アイオニックSP

マツダ アイコニックSP

しかもそのエンジンは、カーボンニュートラル燃料で回るという。最高出力370ps、車両重量1450kgなので、世界のスポーツカーのファンは「今から楽しみにしている。早く乗ってみたい」と、SMSに期待のメッセージがたくさん出ている。

この「アイコニックSP」を次期ロードスターと表現している海外メディアが多いけど、僕が聞いたところでは、結論が違う。まず、ロータリーエンジンを搭載していることが大きい。つまり、「RXの何か」というネーミングになるはず。「RX-9」になるのかもしれない。



しかも、そのハイブリッドのシステムから出る370psは、ロードスターではなくRX-7並みだと思った。それにもう一つ証拠がある。実は、10月25日の最初のプレスデーに、僕はNHK国際放送のクルマ番組「サムライ・ホイールズ」の収録で、元F1ドライバーの片山右京氏と共に、マツダの毛籠勝弘社長にインタビューした。

もちろん、社長はどの車種の次世代版なのかという情報は明らかにしなかったけど、「アイコニックSPはロータリー搭載で、そのルーフはフィクスド(固定)なんです」と言った。やはり、そういうコメントを聞くと、同車はロードスターではなく、RXの次期モデルだと感じるのが、自然ではないか。
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