『Alan Wake 2』のレビュー解禁 度肝を抜く高評価に

安井克至

rafapress / Shutterstock.com

ゲーム業界は今年、すさまじい勢いを見せている。批評家の評価や、作品としてのクオリティーが最高水準に達するタイトルが、次から次へと発売されているのだ。先週には『スーパーマリオブラザーズ ワンダー』と『Marvel's Spider-Man 2』がすばらしい評価を得たばかりだが、その興奮が冷めやらぬ中で到着したのがRemedy Entertainmentの『Alan Wake 2』だ。批評サイト「メタクリティック」での最終的な総合スコアは90点を超えるとみられる。

『Alan Wake 2』のレビュー総合スコアは、PlayStation 5版が89点、PC版が92点。別の批評サイト「オープンクリティック」では92点をつけている。GameSpot、VGC、GamesRadar、The Gamer、Dexteroといったメディアが10点満点をつけた。

1作目の『Alan Wake』からは13年もたっており、一時は続編発売の望みはないようにも思えた。だが、ついに届いた『Alan Wake 2』には「待つ価値があった」(エンタメ情報サイトのPolygon)という意見が多数派のようだ。

高評価をつけたレビューの一部を紹介しよう。

・VGC(10満点中10点)「自信にあふれ、多くの点で画期的で、驚きに満ちた『Alan Wake 2』は、Remedyの最高傑作だ。シューティングが精彩に欠けるものの、外せないホラースリラーとなっている」

・TheSixthAxis(同10点)「『Alan Wake 2』は、主人公2人に等しく時間を割いたのと同じように、物語とサバイバルホラーを見事に融合させた。この2つがすばらしく組み合わさることで、プレイヤーの精神を揺さぶり、恐怖で度肝を抜かせた上でニヤリとさせ、もっと進めて次の展開を見たいと思わせるゲームを作り出している」

・IGN(同9点)「『Alan Wake 2』は卓越したサバイバルホラーの続編であり、これと比べると、カルト的人気を誇る1作目もラフな初稿に思えるほどだ」

『Alan Wake 2』の登場により、メタクリティックで90点以上のスコアを獲得した今年のゲームは25本となった。その中には、『ウィッチャー3』のような過去作のリパッケージ版があったり、小粒ながらもすばらしいゲームが多数含まれていたりもするが、AAA(トリプルエー)の大作もかなり多い。

『Baldur’s Gate 3』『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』『スーパーマリオブラザーズ ワンダー』『BIOHAZARD RE:4』『STREET FIGHTER 6』『ディアブロ IV』『サイバーパンク2077:仮初めの自由』『Marvel's Spider-Man 2』はどれも、90点以上のスコアを獲得した。通常の年だと、スコアが90点に達すれば「ゲーム・オブ・ザ・イヤー(年間最優秀ゲーム)」賞の有力候補となるのだが、今年はノミネートの枠に収まりきらないほど多くのタイトルがこの大台に乗っている。

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forbes.com 原文

翻訳・編集=遠藤宗生

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