株式市場が投資家の感情に支配されるとき
理解の土台が崩れ、理性的思考が放り投げられると、主役となるのは人の感情だ。ゆえに、投資家(およびメディア)は早急に、当惑に支配された無人地帯に入り込むだろう。そして、株式市場がさらに値を下げれば「何らかの理由で何かが間違っており、状況はさらに悪くなるだろう」という認識が広まるはずだ。
そして、ついに決壊が起きる。多くの投資家が、市場からの撤退を決意する時のことだ。それは、これ以上耐えられないという理由かもしれないし、最悪の事態が近づいていると彼らが予測したからかもしれない。ここでいう最悪の事態とはとどめの一撃となる株式市場の暴落、または経済恐慌(もしくはその両方)だ。
このような誤りから身を守る最善の方法は、手元に潤沢な現金を準備しておくことだ。これは投資パフォーマンスへの打撃を和らげる緩衝材となるだけでなく、売りが過熱した際に買い方向への前向きな意欲を生む。
(forbes.com 原文)