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2023.10.30 09:00

米株式市場、もはや暴落は不可避か

Getty Images

さらにここに、株式市場のアキレス腱である「急激な株価下落」が加わったらどうなるだろうか。こうした状況に慣れたスペシャリストが買い支えに入って株の値動きを落ち着かせない限り、上下どちらの方向であれ、株価の変動幅が一定のパーセンテージに達すると「サーキットブレーカー」(一時的な取引停止)が作動する。だが、その後はまた取引が再開され、(売り買い双方で)同じ市場参加者が、自身の意図した行動を再び取ろうとする。2021年1月28日の米株式市場におけるGameStop(ゲームストップ)株の1日の値動きは、サーキットブレーカーによる取引停止が招く混乱の極端な例と言える。

株式市場が投資家の感情に支配されるとき

理解の土台が崩れ、理性的思考が放り投げられると、主役となるのは人の感情だ。
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ゆえに、投資家(およびメディア)は早急に、当惑に支配された無人地帯に入り込むだろう。そして、株式市場がさらに値を下げれば「何らかの理由で何かが間違っており、状況はさらに悪くなるだろう」という認識が広まるはずだ。

そして、ついに決壊が起きる。多くの投資家が、市場からの撤退を決意する時のことだ。それは、これ以上耐えられないという理由かもしれないし、最悪の事態が近づいていると彼らが予測したからかもしれない。ここでいう最悪の事態とはとどめの一撃となる株式市場の暴落、または経済恐慌(もしくはその両方)だ。

このような誤りから身を守る最善の方法は、手元に潤沢な現金を準備しておくことだ。これは投資パフォーマンスへの打撃を和らげる緩衝材となるだけでなく、売りが過熱した際に買い方向への前向きな意欲を生む。
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forbes.com 原文

翻訳=長谷 睦/ガリレオ

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