働き方

2023.10.30 07:15

職場での大失敗からから学んだ貴重な教えとは

問題は、これらの失敗にどう対処したかだ。アンケートでは58パーセントの人が「上司に報告した」と答えている。これが正解だろう。自分でなんとか取り繕おうとしたり、隠したりしてもいいことはないし、かならずバレる。
 
リサイクルショップの月末の棚卸しでバックヤードの100万円分の在庫を数え忘れて、翌月それがまるごと損失になってしまったという人は、上司に報告できず、自分でミスを取り戻そうとしたが、「ミスをしただけでなく隠している」という後ろめたさに苛まれたうえ、結局上司にバレたと話している。ミスを隠そうとしたが上司にバレて「なんで報告しなかったんだ」と怒られたと話す人は、上の人たちがカバーしてくれるので多少のミスはなんとかなる。だから、正直に報告する意識を徹底していると話している。
 
この人のように「自身の働き方を見直した」人は74パーセント。失敗をよい方向に活かしている人が多い。ミスで顧客に迷惑をかけた人は、謝罪よりも、ミスされた相手の気持ちに耳を傾ける大切さを学んだという。忙しさのあまり顧客の書類を取り違えてしまった人は、自分のキャパを超えないよう机の上には今作業する1つのものしか置かないと決め、仕事のやり方を改善した。また、過去に大きなミスを経験し現在は支店長となった人は、ミスを責めるのではなく、なぜミスが起きたのかをチームで考えて解決する文化を作ったという。

ミスは、慣れ、慢心、疲れなどでうっかり起こしてしまう。でもどうしたって疲れるし気が抜けることもある。大切なのは、すぐに上司に報告して対策を考える勇気であることが、このアンケートが教えてくれた。アンケートの詳しい内容と分析結果は、『みんなの転職「体験談」。』で見ることができる。

プレスリリース

文 = 金井哲夫

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