他のSNSでは拡散せず
暴力的な極右グループを統制するのに苦慮しているソーシャルメディアはTikTokだけではない。米国では、2019年から2021年にかけて、「Boogaloo Bois(ブーガルー・ボーイズ)」をはじめとする数百ものミリシアが、フェイスブックやTikTokを使って勧誘や組織作りを行った。フェイスブックは2020年8月、暴力行為に言及するミリシアによる同サイトの利用を禁止し、関連するアカウントやページの表示順位を下げると発表した。こうしたミリシアがミシガン州のグレッチェン・ウィットマー知事の誘拐を計画したり、2021年1月6日の米議会襲撃に関与しりした後も、フェイスブック上ではミリシアが活発に活動している。ただ、フェイスブックやインスタグラムで「#activeclub」を検索しても、TikTokで見られるような勧誘動画は表示されない。フォーブスが14日にTikTokで「#activeclub」のハッシュタグページを確認したところ、上位50件中47件が白人至上主義運動に関連した投稿だった(残りの3つは、アクティブな女性向けの生理用品を宣伝する企業によるものだった)。
一方、フェイスブックで同様の検索を行ったところ、上位50件中、白人至上主義運動に関連するものは1件のみだった。インスタグラムでは、「#activeclub」のハッシュタグページに28件しか投稿が表示されず、このうち白人至上主義運動に関連していると思われるものは3件だった。また、ハッシュタグ「#activklubb」は利用できず、「このリンクは壊れているか、ページが削除された可能性があります」というメッセージが表示された。この件についてメタに問い合わせたが、回答は得られなかった。
(forbes.com 原文)