BBCは2014年に創業されたばかりであるのにもかかわらず、同じくケンタッキー州バーズタウンで1879年からウイスキーを生産しているバートン蒸留所に勝った。バーボンの世界では伝統が重んじられるが、BBCの新しさは欠点ではなく、むしろ個性となった。
IWSCはBBCへの同賞授与に当たり、その製造ラインの21世紀的な能力を高く評価。授賞式後のプレスリリースで、BBCでは最新鋭設備によって「あらゆるウイスキーをカバーする50種類以上のマッシュビル(穀物配合の比率)」を製造できると指摘した。
これによりBBCは、自社製品だけでなく、蒸留施設を持たない全米の生産者からの委託を受け、あらゆる風味・種類のウイスキーを生産している(BBCは今回、自らが生産を請け負っている有名な新興バーボンブランド「15 STARS」にも勝利した)。IWSCの審査員は、BBCが「他の業者が、自らの大志を実現するために向かう場所」となっていると指摘した。
IWCはまた、米国で2024年9月、米国産蒸留酒に焦点を当てた授賞式を開催することを正式発表した。開催場所は、他でもないバーズタウンだ。バーズタウンは人口1万4000人足らずの町だが、25km圏内に合計11の蒸留所があり、開催場所として選ばれたのも納得できる。
BBCの味を自分の舌で確かめたいのであれば、IWSCが最高点をつけた「オリジン・シリーズ・ケンタッキー・ストレート・バーボン」がおすすめだ。アルコール度数は48度で、ライ麦を36%という高い比率で配合したことで、ナツメグとメンソールの香りが鼻と口に広がる。非常に力強い後味も魅力だ。
(forbes.com 原文)