海外

2023.10.26

シンガポールの物流プラットフォームInteluckが3400万ドルを調達

(C)INTELUCK

シンガポールを拠点とする物流プラットフォームInteluck(インテラック)は10月24日、フィリピンのプライベートエクイティNavegarが主導したシリーズCラウンドで3400万ドル(約50億円)を調達したと発表した。同社の評価額は1億ドル強とされた。

既存出資元のジャカルタのベンチャーキャピタルEast Venturesも参加したこのラウンドで、インテラックの累計調達額は5700万ドルに達した。同社は、新たな資金を、世界で最も急成長している物流市場の1つである東南アジア全域での事業拡大に注ぐと述べている。

フォーブスの「30 UNDER 30」の受賞歴を持つ中国人起業家のケビン・チャンが2014年にフィリピンで設立したインテラックは、当初は企業が保有するトラックの追跡を支援するソリューションを提供していたが、現在ではフィリピン、タイ、ベトナムの1万4000台以上の配送車両へのアクセスを約300の企業顧客に提供している。

同社の初期投資家には、香港を拠点とする物流分野のユニコーンLalamove(ララムーブ)が含まれている。

「当社は、新たな資金を用いて既存の市場への投資を継続すると同時に、マレーシアなどの他の東南アジア市場への参入も検討してく」とチャンはEメールでコメントした。

彼は、インテラックが3000億ドル以上の市場価値があると見積もる東南アジアのロジスティクス分野に大きなチャンスがあると考えている。「当社はこの市場の変化の最前線に立っており、データとテクノロジーを活用してB2Bロジスティクスを近代化していく」とチャンは述べている。

forbes.com 原文

編集=上田裕資

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