ほぼ植物由来の「スニーカー」、竹やコーヒーフィルターの再生材などで製造

プレスリリースより

竹と天然ゴムから作られた柔らかくて軽いゴムやリサイクル素材を使ったサステナブルなスニーカーのブランド「RALLY ROUND」が誕生し、植物由来の材料が93パーセントという第1号モデルの販売が開始された。

RALLY ROUNDは、1932年創業の老舗靴メーカー、日進ゴムが立ち上げた新ブランド。その最初の製品となる「1st モデル」には、さまざまな技術や環境への思いが込められている。サステナブルな素材は3年前に開発を始めている。ソールに使われている「バンブラブ」という素材は、竹の粉と天然ゴムを混合して独自に開発した軽くて柔らかいゴムだ。
「バンブラブ」の素材となる竹パウダー。

「バンブラブ」の素材となる竹パウダー。

生地には、近年需要が急増しているコーヒーフィルターの製造時に出る廃材を利用。通気性、強度が高く、肌触りのいい素材を、古紙メーカーや織布企業と共同で「カフェテックス」という素材を開発した。コーヒーフィルターの廃材を再生古紙にして、糸にして織り上げている。
「カフェテックス」の製造工程。

「カフェテックス」の製造工程。

さらに、ストレスのない履き心地を得るために、ポルトガル産の天然コルクが使われている。履くたびにその人の足を形作っていくという。このコルクは、9年に1度、職人が樹皮を剥がすという昔ながらのサステナブルな方法で収穫されたものだ。
サステナブルなポルトガル産コルクを使用。

サステナブルなポルトガル産コルクを使用。

デザインにも力を入れている。冬に発売予定のモデルは、デザインの美しさで定評のあるエストニアのブランド、TOKU(トク)のデザイナー、ピーベ・トンプ氏の発想を取り入れているという。1stモデルは日進ゴムの岡山工場で製造される。

プレスリリース

文 = 金井哲夫

ForbesBrandVoice

人気記事