今回は、クレバリーホーム代表取締役の松田芳輝さん。同社の親会社である新昭和に入社後、約30年にわたり、建設部での大型建設の現場監督や所長、住宅部門の商品開発担当などを歴任。百戦錬磨の職人たちも束ねてきた、住宅業界を知り尽くす人物だ。クレバリーホームとして創業25周年を迎えた昨年、代表取締役に就任した。
キズや摩耗、汚れに強い自然素材のタイル貼りにこだわった住宅事業を展開するクレバリーホーム。松田代表は、業界の課題に果敢に挑戦している。人材不足については、ベトナムから若い人材を受け入れて職人として教育し、加盟店に斡旋。持続可能な森林認証材を使用するほか、国産苗木を育てるプロジェクトも進めるなど、ウッドショックやSDGsにも積極的に取り組んでいる。
そんな松田代表の推しメシは、迷いに迷って2つある。千葉県君津市の会社近くにある「鳳翠(ほうすい)」のサバ塩焼き定食と、「佐野和洋食店」のサンマ塩焼き定食だ。
「魚は大好きですが、私は刺身や煮魚よりも、断然焼き魚派。脂が乗った新鮮な魚をジュワッと焼いた、香ばしさの漂う塩焼きが最高です! 美味しい白米に魚の身を添えてかき込むと、午後の仕事もがんばろう、という活力に繋がります。身を残さず、骨のまわりまで綺麗に食べきる焼き魚の食べ方には、自分なりのこだわりがありまして(笑)」
きっかけは夜に通っていた居酒屋(鳳翠)から、「昼も営業を始めましたよ〜」と聞いたこと。
「ランチに美味しい魚を食べられるお店を探していたので、まさに渡りに船(笑)。それ以来、昼は定食、夜は新鮮な刺身にお酒を楽しめる店として、頻繁に利用しています。特筆すべきは、魚の新鮮さ! 定食に付いてくる小鉢も妥協なしで、バランスよく健康的に食せるのが魅力です」
幼少期のおふくろの味は、母親お手製の味噌汁に白米を入れる、通称「猫まんま」。学生時代には、自宅近くにある弁当屋「としまや弁当」のとり弁当に夢中になったそう。毎回必ず2個(!)、週3回以上完食していたという逸話もあるほど。ちなみにこの弁当は、千葉県へサーフィンに訪れていたキムタク御用達として、知る人ぞ知る名物弁当だ。
最近の忘れられない一品は、北海道の富良野で食べた「くまげら」の熊肉の生姜焼き。
「『くまげら』ではローストビーフが有名ですが、メニューを見た瞬間、それまで食べたことのない熊肉に惹かれてオーダーしました。捕獲してすぐに血抜きしているので、臭みや硬さも皆無。おそらく一連のスピード感で、柔らかく滋味深い、あの美味しさに繋がっているのだと思いました。いつでも注文できるメニューではないので、私にとってまさに一期一会の食になりました」
世界チャンピオンのボンガ・パーキンスの影響でサーフィンに取り憑かれ、53歳の現在も趣味でサーフィンを楽しんでいる松田代表。ボンガがサーフボードを作り始めたと聞きつけると、持ち前の行動力を発揮し、サーファー垂涎のボンガによるロングボードを日本人で初めて手に入れた。
「30年近くサーフィンを楽しんでいるのですが、魚を食べることで海での適応力とサーフィンのスキルが高まるのではないだろうかと、実は本気で思っているんですよ(笑)」
そんな松田代表が人生で大切にしていることは3つある。
「世の中に貢献できる仕事、マインド・リセットができる本気の趣味、そして愛する家族との海辺の暮らしです。それらを守るためには、健康維持が絶対不可欠。偏った食事制限をせず、定食を日常に食していれば、幸せな気持ちと健康が手に入ると思うのです!」
鳳翠(ほうすい)
住所 千葉県君津市東坂田2-8-13
TEL 0439-54-3080
佐野和洋食店
住所 千葉県君津市西坂田2-15-12
TEL 0439-54-7665