経営・戦略

2023.10.26 18:15

人的資本を成長力につなげる企業は? 「人を活かす」会社Top 20|人的資本ランキング

2 日本郵船:スコア 81.5

総合海運会社。2023年3月期の連結決算売上高は2兆6160億円(前年比14.7%増)。営業利益は2963億円(同10.2%増)、純利益は1兆125億円(同0.3%増)。

評価ポイント
性別に関係なく国内外の事業展開を主導する人材を育成・登用。2013年度以降は女性管理職比率が10%超で推移(単体/陸上職)。17年には初の女性船長が誕生。22年には日本企業の役員に占める女性比率向上を目指して活動する「30%Club Japan」に加盟。

3 東京エレクトロン :スコア 80.5

半導体製造装置に強み。2023年3月期の連結決算売上高は2兆2090億円(前年比10.2%増)。営業利益は6177億円(同3.1%増)、純利益は4715億円(同7.9%増)。

評価ポイント
社内共通の教育機関を設置し、社員の自己実現達成を支援。階層別・目的別に教育体系を整備するほか、各自のニーズやタイミングに合わせて学習可能なオンデマンド教育を導入。同社のコア技術の最新動向の習得が可能なワークショップなども用意している。

4 住友金属鉱山:スコア 78.4

資源、製錬、材料が事業の柱。2017年から働き方改革に取り組み、DXを通じて労働生産性の改善にまい進中。23年3月期の連結決算売上高は1兆4229億円(前年比13.0%増)。税引前利益は2299億円(同35.7%減)、純利益は1605億円(同42.9%減)。

5 中外製薬:スコア 78.1

ロシュ・グループの製薬大手。デジタル人材やグローバル人材育成のための投資に注力している。2022年12月期の連結決算売上高は1兆2599億円(前年比26.0%増)。営業利益は5333億円(同26.4%増)、純利益は3744億円(同23.6%増)。

6 アドバンテスト:スコア 77.2

半導体検査装置大手。2019年以降、同社のコア・バリューである「INTEGRITY」関連ワークショップを開催。23年3月期の連結決算売上高は5601億円(前年比34.4%増)。営業利益は1676億円(同46.2%増)、純利益は1304億円(同49.4%増)。

7 三井物産:スコア 77.0

大手総合商社。人材育成プログラムにかける平均費用は社員一人当たり年間50万円(2023年3月期)。23年3月期の連結決算売上高は14兆3064億円(前年比21.7%増)。税引前利益は1兆3952億円(同19.8%増)、純利益は1兆1306億円(同23.6%増)。

8 シスメックス:スコア 76.9

臨床検査機器などを手がける。事業のグローバル化・多角化に伴い高度専門人材や次世代リーダーの獲得・育成に注力。2023年3月期の連結決算売上高は4105億円(前年比12.8%増)。営業利益は736億円(同9.3%増)、純利益は457億円(同3.8%増)。

9 三井化学:スコア 76.5

総合化学メーカー。経営人材の育成をはじめ人材・組織開発を目的とした各種プログラムを展開。2023年3月期の連結決算売上高は1兆8795億円(前年比16.5%増)。営業利益は1289億円(同12.4%減)、純利益は829億円(同24.6%減)。

10 オムロン:スコア 76.3

制御機器大手。「リーダー育成と登用」「多様で多才な人財の活躍」「コト視点に適用できる能力獲得」を軸に人財に投資。2023年3月期の連結決算売上高は8760億円(前年比14.8%増)。営業利益は1006億円(同12.7%増)、純利益は738億円(同20.3%増)。
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編集=瀬戸久美子 解析=サステナブル・ラボ イラストレーション=ダン・マトゥティナ

この記事は 「Forbes JAPAN 2023年12月号」に掲載されています。 定期購読はこちら >>

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