経営・戦略

2023.10.27 09:15

「実効性の高さ」が成長を後押し。経営に強いガバナンス体制をもつ20社|ガバナンスランキング

1|リクルートホールディングス スコア|78.3

人材・販促サービス大手。2023年3月期の連結決算売上高は3兆4295億円(前年比19.4%増)。営業利益は3443億円(同9.1%減)、純利益は2697億円(同9.1%減)。

評価ポイント|2023年に同社初の外国籍女性取締役(社外・独立役員)が就任。取締役の平均年齢が若いことでも知られる同社は専門知識や経験、ジェンダーや国際性などのバックグラウンドが異なる多様な人材で取締役を構成。外国人取締役比率や女性取締役比率の高さが高スコアに寄与した。

2|ジェイエイシーリクルートメント スコア|76.5

人材紹介サービスを提供。2022年12月期の連結決算売上高は304億円(前年比22.5%増)。営業利益は70億円(同21.0%増)、純利益は50億円(同29.5%増)。

評価ポイント|人材紹介企業としてグローバル規模で拡大中の同社は、社外取締役にギュンター・ツォーンを登用。多国籍企業経営幹部として豊富な経験をもち、ダイバーシティを確保するための俯瞰的な視座から経営にかかわるなど取締役会の多様性が高ポイント。

3|フューチャー スコア|75.6 

ITコンサルやビジネスイノベーション事業を展開。2022年12月期の連結決算売上高は537億円(前年比10.3%増)。営業利益は122億円(同35.9%増)、純利益は92億円(同45.0%増)。

評価ポイント|取締役9人のうち3人が女性。取締役ITコンサルティング事業担当に介護離職経験のある神宮由紀を登用。ロケーションフリーでの地域採用を積極化するなど働く環境づくりを推進。ESGに知見のあるメンバーが取締役会に所属している点も高スコアに寄与。

4|東京エレクトロン スコア|74.8 

半導体製造装置などを手がける。取締役における女性比率と取締役会におけるスキル保有率が高ポイント。2023年3月期の連結決算売上高は2兆2090億円(前年比10.2%増)。営業利益は6177億円(同3.1%増)、純利益は4715億円(同7.9%増)。

5|クリエイト・レストランツ・ホールディングス スコア|74.6

サンジェルマンや磯丸水産など、まざまな業態の飲食店を展開。取締役会メンバーのスキル保有率が高評価。2023年2月期の連結決算売上高は1182億円(前年比51.0%増)。営業利益は50億円(同33.4%減)、純利益は33億円(同42.8%減)。
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編集=瀬戸久美子 解析=サステナブル・ラボ

この記事は 「Forbes JAPAN 2023年12月号」に掲載されています。 定期購読はこちら >>

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