ついに日本時間10月25日からNBA2023-2024シーズンが開幕します。今年は新しい試みとしてシーズン中にプチ・プレーオフのようなインシーズントーナメントという大会が開催されたり、変化を迎えるNBA。その中でもやはり最大の注目は、八村塁・渡邊雄太がどこまで活躍できるか?ということ。今回は2人の現状や、僕が個人的に今シーズンに期待しているポイントについて書いていきます。
シックスマン賞を狙える八村塁
八村はオフシーズンの間、チームリーダーのレブロン・ジェームズと常にトレーニングを行い、歴代NBAの中でも最高選手と呼ばれるレブロンから様々なことを学んだそうです。すでに海外では八村はレブロンの愛弟子だと言われているほど、2人の関係性は非常に良く、NBAファンにとってはとても嬉しい間柄です。先日まで行われた開幕前のプレシーズンでは5試合に出場し、1試合平均12得点 4.6リバウンド 3P%35%を記録しました。(2023年10月19日時点)プレシーズンは調整も兼ねた試合のため、フルパワーでプレーすることはありませんが、今シーズンに大きな期待感が寄せられる八村の姿がありました。
まずオフの間に鍛え抜いたフィジカルを活かし、自分よりもサイズが小さかったり、パワーで劣る選手を徹底的に攻撃し、得点を重ねていました。また八村得意のミッドレンジからのジャンプシュートも好調で、NBA屈指のディフェンダーであるブルックリンネッツのミカル・ブリッジズが徹底マークした際でも1on1で、相手を凌駕する場面もありました。
プレシーズン1試合目のゴールデンステイトウォリアーズ戦ではフィジカルを活かそうとしすぎて少し気負いすぎな印象も受けましたが、2試合目からはリズムを取り戻し、スリーポイントシュートも好調でレイカーズの得点源として大きく、期待が持てるプレシーズンになりました。
今シーズンはベンチから出場することが予想されますが、シーズン終了後にシックマン賞を受賞できる可能性が充分にあると思います。この賞はベンチから出場し、最も活躍した選手に贈られる賞で、MVPや新人王などの主要アワード5つの内の1つです。1試合平均約17得点〜20得点近くを記録し、所属チームの成績も良かった選手に贈られる傾向が強く、今シーズンの八村にはチャンスがあると思います。
本人もインタビューで「スタメンには特にこだわらないものの、試合の勝敗がかかった4Qの重要な場面で試合に出続ける選手でいたい」と話をしていたため、それができれば今シーズン八村は大きなブレイクスルーを迎えると思います。