アラスカ航空グループ傘下のホライゾン航空が運航していた同便は、アラスカ航空の非番のパイロットであるジョセフ・デビッド・エマーソンによる「確実な安全への脅威行為」があったことを報告した。エマーソンは操縦室の補助席に座っていたとアラスカ航空はフォーブスに話した。
非番の同パイロットは「エンジンの作動を妨害しようとしたが失敗した」と同社は語った。飛行機は推進力を失うことなく、最終的に「問題なく」安全を確保し、迂回してポートランドへ向かった。
アラスカ航空によると、乗客らは拘束されており、事件はFBIおよびポートランド空港警察が捜査している。
米国連邦航空局(FAA)は23日、各航空会社に向けた通知で、事件は「現在世界で起きている事象とは、いかなる意味でも関連していない」と語ったとロイターが報じた。
エマーソンがオレゴン州裁判所で課せられた罪状の数は167件となる。マルトノマ郡保安官事務所の活動報告書によると、そのうち83件が重罪である殺人未遂、83件が軽罪である人命危機をともなう無謀行為罪、1件が航空機を危機に晒した罪だ。
「問題発生。コックピット内で男がエンジンを停止しようとしています。彼は何か問題を起こしそうには見えません。おとなしくなったと思います。着陸して駐機したらすぐに警察に来てもらいたい」と同便のパイロットは管制官にいったとNBC Newsは報じている。
旅客機の操縦室の補助シート(ジャンプシートとも呼ばれる)に非番のパイロットが乗ることは珍しくない。航空会社の従業員は、席が空いている便に乗って家に帰ることがよくあるとSeattle Timesは報じ、パイロットたちと話すためにジャンプシートに座ることも多いと付け加えた。しかし、当日のフライトは満席で、空席はジャンプシートだけだったと同紙は伝えている。
(forbes.com 原文)