ボビは、ラフェイロ・ド・アレンテージョの純血種。ギネス世界記録によると、死んだ際の年齢は31歳と165日だった。同犬種の平均寿命は12~14歳とされ、ボビはその2倍以上も長生きした計算となる。
ギネス世界記録は今年2月、ボビを史上最高齢の犬として認定。ボビの年齢は、ポルトガルの政府公認ペットデータベースと全国獣医師組合、地元動物病院によっても確認された。
ギネス世界記録によると、ボビは1992年、きょうだい犬4匹うちの1匹として生まれた。だが飼い主のコスタ家は、すでに多数のペットを飼っていたため、4匹を穴に埋めて処分することにした。一家によると、これは当時としてはありふれた慣習だった。
だが処分の日、ボビは人目のつかないところに隠れていたため、運よく死を免れた。一家の息子2人がボビを見つけ、密かに世話を始めた。両親に見つかったときにはすでに大きくなっていたため、そのまま「家族の一員となった」という。
ボビは首都リスボンから北に約150km離れたコンケイロス村で、コスタ家と生涯をともにした。家族によれば「とても社交的」な性格だったが、加齢によりその動きは衰えていたという。
コスタ家の犬の多くは長生きしている。ギネス世界記録によると、ボビの母犬のジーラは18歳まで、別の飼い犬のチコテは22歳まで生きた。
米紙USAトゥデーによると、ボビの死により、現在存命中で世界最高齢の犬は米オハイオ州に住む23歳のチワワ系雑種「スパイク」となった。
(forbes.com 原文)