史上最高齢の犬、31歳で死ぬ ポルトガルの「ボビ」

2023年7月、ギネス世界記録の証書の前に座るボビ(Luis Boza/Anadolu Agency via Getty Images)

史上最高齢の犬としてギネス世界記録を保持していたポルトガルの雄犬「ボビ」が21日、31歳で死んだ。家族が23日、AP通信に明らかにした。

ボビは、ラフェイロ・ド・アレンテージョの純血種。ギネス世界記録によると、死んだ際の年齢は31歳と165日だった。同犬種の平均寿命は12~14歳とされ、ボビはその2倍以上も長生きした計算となる。

ギネス世界記録は今年2月、ボビを史上最高齢の犬として認定。ボビの年齢は、ポルトガルの政府公認ペットデータベースと全国獣医師組合、地元動物病院によっても確認された。

ギネス世界記録によると、ボビは1992年、きょうだい犬4匹うちの1匹として生まれた。だが飼い主のコスタ家は、すでに多数のペットを飼っていたため、4匹を穴に埋めて処分することにした。一家によると、これは当時としてはありふれた慣習だった。

だが処分の日、ボビは人目のつかないところに隠れていたため、運よく死を免れた。一家の息子2人がボビを見つけ、密かに世話を始めた。両親に見つかったときにはすでに大きくなっていたため、そのまま「家族の一員となった」という。

ボビは首都リスボンから北に約150km離れたコンケイロス村で、コスタ家と生涯をともにした。家族によれば「とても社交的」な性格だったが、加齢によりその動きは衰えていたという。
2023年7月に撮影されたボビ(Luis Boza/Anadolu Agency via Getty Images)

2023年7月に撮影されたボビ(Luis Boza/Anadolu Agency via Getty Images)

コスタ家の犬の多くは長生きしている。ギネス世界記録によると、ボビの母犬のジーラは18歳まで、別の飼い犬のチコテは22歳まで生きた。

米紙USAトゥデーによると、ボビの死により、現在存命中で世界最高齢の犬は米オハイオ州に住む23歳のチワワ系雑種「スパイク」となった。

forbes.com 原文

翻訳・編集=遠藤宗生

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