世界をガラリと変えたペイパル・マフィアとは?
イーロン・マスクといえば、私が思い出すのは「ペイパル・マフィア」という言葉です。さて、「ペイパル・マフィア」という集団をご存知でしょうか? 米国の経営者やIT関係者の間では、「ペイパル・マフィア」は、広く知られていますが、すこし古い表現でもあるので、日本ではほとんど知られていないのではないでしょうか?聞いたことがないという人がいたら、これを機会にぜひ調べてみてください。マフィアなどと言うと、ものものしい感じがしますし、なんだか犯罪集団や、詐欺集団をイメージされるかもしれません。なんだか真っ当でない印象を受けかねますが、実は真逆で、彼らは世界中からサプライズとリスペクトを持って、そのように呼ばれているのです。理由は明確。「ペイパル・マフィア」とは、あのオンライン決済サービス、PayPalの元出身者たちを指した言葉で、YouTubeやテスラ、LinkedlnやYelp、パランティアテクノロジーズまで、数えあげればきりがないほど、世界をガラリと変えたサービスやシステムを開発したエリート集団だからです。
そんな天才実業家集団である「ペイパル・マフィア」のメンバーには、PayPay創業者にしてFacebookの初期投資家であり、ドン的存在のピーター・ティールを筆頭に、X.com創業者のイーロン・マスクや、YouTubeの共同設立者のチャド・ハーリーなどなどがいます。彼らは、実にさまざまな場で活躍しています。
例えば、ピーター・ティールは、Facebookのみならず、ChatGPTを生み出したOPEN AI社に投資していたり、2016年のアメリカ大統領選挙では、ドナルド・トランプ氏の政策顧問を務めたとも言われてます。また、イーロン・マスクは、Twitterを買収したのみならず、最近では、名称をX(エックス)に変えてしまったことで、いまや世界で最も知られる経営者となったと言っても過言ではないですよね。他にも、YouTubeを創業したチャド・ハーリーは、大学卒業後、ペイパルにデザイナーとして入社し、ペイパルやYouTubeのロゴマークを作った人物でもあります。それも、20才代でのことです! 世界を変えるのは、そういった才能あふれる若者たちかもしれません。