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2023.10.30

メンタルヘルスケアのマッチングアプリ「Unlace」がいま求められる理由

ザーに利用されているUnlaceの心理診断は無料で利用できる

Unlace(アンレース)はメンタルウェルネス(心の健康)に関わることを相談したいユーザーと、プロのカウンセラーをつなぐチャット形式のオンラインカウンセリングだ。日本のスタートアップであるUnlaceが2020年12月に始めたサービスは、現在、心理診断などの無料コンテンツで毎月約3万人の利用者を集めて話題を呼んでいる。代表取締役社長の前田康太氏にサービスの特徴とUnlaceの成長戦略を聞いた。

抵抗感なくメンタルウェルネスと向き合える環境を

前田氏は自身が「うつ」を患った経験から、誰でも気軽に受けられるメンタルヘルスケアサービスをつくるためにUnlaceを立ち上げた。前田氏は起業以前にマッチングアプリ「Pairs(ペアーズ)」を運営するエウレカに事業責任者と事業開発責任者として勤めていた。心の状態に不安を抱える人がいざ治療に一歩踏み出したとしても、出会ったカウンセラーと相性が合わずに治療を諦めることも少なくない。前田氏はペアーズの開発に携わって得たマッチングサービスのノウハウをUnlaceにも活かそうと考えた。

Unlace 代表取締役社長の前田康太氏

Unlace 代表取締役社長の前田康太氏

Unlaceでは「選択できる感情に、自由を」という企業のミッションを掲げている。とかく、心の健康に関する話題は家族や友人たちの間ですら、口にすることがためらわれがちだ。すべての人々が抵抗感なく毎日の生活に採り入れられる、質の高いメンタルウェルネスやメンタルヘルスケアのサービス提供をUnlaceは目指している。その基本的な考え方の上に、例えば相談者とカウンセラーのマッチングにAIを活用したり、自社開発のテクノロジーをエッセンスとして組み込んでいる。
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編集=安井克至

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