26.写真は一瞬で撮れ
そもそも食事中にカメラを取り出し料理の写真を撮るのは好ましい行為ではありません。が、そうも言っていられないSNS時代でもあるので、お店が認めている場合に限り写真撮影はOKとしましょう。「ダイニングでは雰囲気を壊すのでNGだが個室ならOK」「カメラは店員に預けてくれ厨房で撮っておくから」のような一工夫あるレストランもあったりします。ただし、お店に注意されないからと言って巨大なカメラでバッシャバッシャ撮るのはやり過ぎです。フラッシュ撮影は論外。携帯のピロリーンも避けたいところ。できればサイズが小さく音の出ないコンデジを使用しましょう。
テーブルの全員がそれぞれカメラを構えるのではなく、代表者が撮ってシェアするぐらいの心遣いがクールです。何度も何度も撮り直すのは見苦しいし料理も冷めてしまうので、撮るなら撮るで一瞬で一発でキメましょう。
27.カトラリーは外側から使え
カトラリーとはフォークやナイフのこと。テーブルコーディネートに拠っては使用するカトラリーを最初からズラりと並べてあることがありますが、外側から順番に使っていくだけでOKです。間違って使ってしまったり、順序がわからなくなってしまっても焦らない。お店側が黙って不要なものは下げ、必要なものは追加で並べてくれます。28.皿や顔は動かさずカトラリーを動かせ
日本の茶碗文化がそうさせるのかもしれませんが、皿を持ち上げて口元まで近づけたりするのはNGです。フランス料理において皿を動かすことは基本的に無いと考えて良いでしょう。だからといって顔面を皿に近づけるのも下品であり、それを人は犬食いと呼ぶ。ポタポタとこぼさないようにするための努力だとは理解できますが、あまりにも見苦しい。こぼしたくないのであれば、皿の上である程度、汁気を拭うなりポロポロを落とすなりしてから口に運べば良いだけのことです。
そのプロセスを省略して食べることを急ぐということは、食べ物を目前にして己の食欲を制御できなくなっている証拠であり、理性が薄弱で文化的スラムに陥っていると判断されてしまいます。