これまでの日本にはどこにもなかった新たなる世界‘ホテル×エンターテイメント’を融合させた東急歌舞伎町タワーは、地上48階、地下5階、塔屋1階、そして高さ225mという国内最大級の超高層複合施設だ。エンターテイメントフロアには、ライブホールや劇場、映画館も造られている。というのももとはと言えば、日本を代表した映画館‘新宿ミラノ座’があった跡地に建てられた超高層タワーであり、歌舞伎町という土地柄のエンターテイメントを拡大させ、未来に向けて発信する複合エンターテイメント施設となったのだ。
「HOTEL GROOVE SHINJUKU, A PARKROYAL Hotel」が入るのは18階~38階、客室は館内20階~38階に位置し、静かに落ち着けるタイプのエレガントなスイートルーム、カラフルな彩やアーティストの個性溢れるインテリアが注目の高揚感溢れるアートルームなどが用意された。カジュアルで気軽、しかも本格的な料理が楽しめると話題のダイニング&バー「JAM17 DINING & BAR」は17階にある。オープン以来、すでに海外からの観光客利用がほとんどを占めるというホテルは常に稼働が高い状態にあり、館内にはグローバルな雰囲気が漂っている。
客室についてもう少し語ろう。タイプの異なる客室はいずれもミッドセンチュリーモダンを特徴とする部屋造りを基本とし、とにかくどの部屋も個性に溢れている。自分好みのデザイン、エンターテイメントの部屋に泊まれば旅を終えても余韻に浸れそうなほど。たとえば、寝室の天井を眺めると街に輝くネオンをうっすらと反射する仕掛けなどもあり、あちこちに遊び心が満載されている。そんな部屋造りの中でも特別なのは、コンセプトルームとして位置づけられたアートルーム「GROOVE ROOM」全9室だ。開発好明氏、玉山拓郎氏、鷲尾友公氏のアーティストとのコラボレーションによる3作家×3部屋は実に個性的だ。デザインはもちろん、室内の家具や調度品、彩、素材もすべて異なるコンセプトルームである。様々な仕掛けやアートに包まれたこのホテルは、タワービルが開業した2023年4月14日よりも約1カ月遅れ、5月19日にグランドオープンを迎えた。アートルームの他には、家族連れやグループに人気の和室「Japanese Suite」も2室造られ、和洋室は8室など選択肢が揃い、全538室という大型ホテルとなっている。
タワーの17階には、前述のホテル直営のダイニング&バー「JAM17 DINING & BAR」がある。新たな街の社交場として賑わい、ライブ感あふれるオープンキッチンでは石窯によるダイナミックな料理が振舞われている。コース料理だけではなく、アラカルトでも楽しめる料理や、ほっとするようなカジュアル感、石窯の香ばしい焼き立て料理も嬉しい限り。隣接するルーフトップテラスはソーシャルな雰囲気で開放感があり、ダイニングバーと連動する回遊性のある企画も可能なため、今後はホテルとしても、エンターテイメント施設としても、ますます利用価値の大きな施設となろう。
HOTEL GROOVE SHINJUKU, A PARKROYAL Hotel
東京都新宿区歌舞伎町1-29-1 東急歌舞伎町タワー18~38F
03-6233-8888
https://www.hotelgroove.com/