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2023.10.20 09:30

グーグル、Pixel 8をインドで生産へ アップルなどに続き

遠藤宗生

グーグルの「Pixel 8」(C)Google

グーグルは19日、2024年から同社製スマートフォン「Pixel」最新モデルの一部をインドで生産すると発表した。テクノロジー大手ではアップルとサムスン電子もインドでのデバイス生産を開始している。

グーグルのハードウエア責任者リック・オスターローは同日開催のイベント「グーグル・フォー・インディア」で、同社がインドでのPixel生産に向けて「国内外のメーカー」と協力していると説明。具体的な企業名には言及しなかった。

最新モデルのPixel 8からインドでの生産を始め、2024年に市場に投入される予定だという。ただ、これにフラッグシップモデルのPixel 8 Proが含まれるかどうかは不明だ。

ブルームバーグ通信は、台湾の鴻海科技集団(フォックスコン)とインドのディクソン・テクノロジーズがPixel生産企業の候補に挙がっていると報じている。グーグルの主力スマートフォン製品は現在、中国とベトナムで製造されている。

インドのナレンドラ・モディ首相は、同国を製造業のハブに変え、ライバルの中国に対抗することを目指しており、国内でのPixel製造はその目標達成に大きく前進するものになる。

アップルはここ数年で、製造拠点を中国以外にも拡大する「チャイナ・プラスワン」戦略の一環として、インドでのデバイス組み立てを開始している。先月発売したiPhone 15は、インド製と中国製が同時に世界で発売された初のiPhoneとなり、アップルのインド生産計画にとって大きな節目となった。それまでは、アップル最新製品はまず中国で生産を開始してから、数カ月後にインドでも生産が始まるという流れだった。

インドのピユシュ・ゴヤル商工大臣は1月、アップルは2025年までにiPhoneの25%をインドで製造する意向だと述べていた。

forbes.com 原文

翻訳=上西雄太・編集=遠藤宗生

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