実は高級店であればこそ、店は毎晩の客を見ているという。それであれば、レストラン側が一体、当夜のどんなマナーで客を「値踏み」しているのか知っておいてもよいのではないだろうか。店に「上客」と認められれば、会食相手にも当然、ポジティブなインプレッション効果があるはずだ。
ここでは、人気グルメブログ「タケマシュラン」から以下、「一流の客」と評価されるために備えておきたい50のマナーを数回に分けて転載、紹介する。
ここに書かれていることだけがかならずしも正解ではないだろうが、筆者も「強制力は無いが価値がある」マナーブックを構築したいと書いているように、ここでいったん「答え合わせ」をしてみるのは一興だろう。われわれの「今の、これまでの」マナーはどこが間違えていたのか?──実用教養情報として今夜の、来週の会食にも応用したい。
高級レストランには一種独特の雰囲気があります。「なんだか店に値踏みされているようで居心地が悪い」と感じる方が多いかもしれませんが、その通り、店は客のことを値踏みしています。
「お客様は平等に扱う」なんてのは大ウソです。レストラン業界には『ソワニエ(大切におもてなしするべき客)』という言葉があるくらいであり、一流の客や金払いの良い常連・重い客に対しては恭しく接し、どう見ても場慣れしていない一見客に対しては、人間だもの、おざなりな対応になるものです。
そこで、「高級レストランにあまり行ったことは無いが、ナメられたくはない」と考えるワガママな貴方のために、高級レストランにおけるマナーを整理しました。結構な長文となってしまったので是非ブックマークして頂き、必要に応じて読み返して頂けると幸いです。
基本的にフランス料理店を想定しながら記述しましたが、イタリア料理店でのふるまいに準用しても大きな問題は無いでしょう。また、より達人の域に達している諸兄やプロのサービスパーソンの目から見て、誤りや追記すべき点があればご一報下さい。随時修正させて頂ければと存じます。強制力は無いが価値がある、そんな素敵なマナーブックを、みんなで作り上げていきましょう。