入店前
1.予約時の情報は具体的に伝えろ
高級レストランに予約ナシで飛び込むのは相当の達人かただの阿呆かのどちらかです。いずれにも属さない貴方は訪問前に電話で予約を入れるようにしましょう。ピークタイムは避け、アイドルタイムに架電するのがマナーですし、何よりミスも少なくなります。ネットやメールでの予約は互いの時間を拘束せず証拠も残るので便利です。日時・人数・好き嫌いの有無などはレストランの予約係のほうから聞いてくれますが、誕生日祝いや重要な接待である旨は客のほうから伝える必要があります。
その際、「食後にプロポーズをしようと思うので温かく見守っておいて下さい」「仲直りのためのお詫びディナーなので、少しギクシャクした食事かもしれませんが気にしないで下さい」など、同伴者との関係性や状況を具体的にお伝えしておくと、それらの情報が開店前のミーティングでサービス陣に共有されるので、お店としてもチームワークで対処し易いです。
話は逸れますが、予約時の電話対応がイマイチなお店は、実際に訪問してもイマイチであることが殆どです。レストランの評価とは「予約の電話からお見送りまで」が基本です。旨くて安けりゃ良いってもんじゃない。
2.ワインは事前に持ち込め
(※このような記事を手に取る初心者の貴方はワインの持ち込みなどにチャレンジしないほうが無難です。この項目は読み飛ばしてOKです)事情があってワインを持ち込む場合、正面入口から入店し店員にホイっと渡すのは無粋です。お店側としても他のお客様に示しがつかないし、何より振動や温度の問題からワインをベストな状態で味わうことができません。したがって、本番の数日前にワインを持ち込むためだけに訪れたり、宅配便で事前に送っておいたりしたほうが良いでしょう。
ちなみにワインを持ち込んで良い事情とは「入手困難なレアモノ」「生まれ年などの特殊なヴィンテージ」「垂直飲み(同一銘柄の異なるヴィンテージの飲み比べ)」などに限られ、間違ってもお店のワインリストに載っているようなモノを持ち込んではいけません。
3.最低でもジャケットと革靴を着用せよ
残念ながら人は見た目で判断されます。小汚い身なりであれば入店を断られる場合もあるし、臭いものには蓋をしろとばかりに厨房間近の目立たない席に通されたり、出入り口付近の騒がしいテーブルに案内されたりします。当然にサービスの優先順位は低くなるでしょう。同じ料金を支払っているのに、です。したがって、男性は最低でもジャケットと革靴を着用しましょう。暑くても我慢。女性は男性に比べてドレスコードは緩いので、品の良いワンピでも着ていれば大体オッケーです。心配症な方は予約時にドレスコードについて確認しておくと良いでしょう。