先週末、リーグがロンドンでの3試合目に向けて準備を進める中、NFLのコミッショナーのロジャー・グッデルは、英国でのスーパーボウルの開催が「不可能ではない」と語ったと10月15日のESPNが報じている。グッデルは、リーグが国際的なリーチを広げようとしている以上、ビッグゲームが海外に移る可能性は確かにあると語った。
2020年のスーパーボウルは、開催地のマイアミで4500人の新規雇用を創出し、5億7100万ドル(約850億円)の経済効果をもたらしたとされている。
2022年のスーパーボウルの平均チケット価格(8869ドル)は、NHLのスタンレー・カップ(3500ドル)の2倍強の金額で、同年のゴルフのマスターズ(3000ドル)やNBAファイナル(2507ドル)の3倍近くに達していた。
昨年のNFLのためにフェニックスに向かう航空運賃は、2月の第1週だけで25%も高騰し、全国平均で往復445ドルにまで跳ね上がったとFoxビジネスは報じていた。
米国から英国への航空券が1年で最も安い月は2月で、Googleフライトによると、2024年のスーパーボウルの週末にニューヨークからロンドンに向かう直行便の平均価格は現在607ドルとされている。来年のスーパーボウルはラスベガスで開催され、2025年はニューオリンズ、2026年はサンタクララで開催予定とされている。
今年2月に開催された第57回スーパーボウルのチケットの開催5日前の平均価格は8837ドル(約132万円)と、過去最高額に上昇していた。
ブリーチャー・リポートによると、NFLのチケット売り上げは横ばいで、テレビの放映収入もほぼ高止まりしている。NFLは先月マドリード、リオデジャネイロ、サンパウロの3都市を次の試合開催地として検討中であると発表し、2027年までに250億ドル(2022年との比較で35%増)という高い収益目標を達成するため、海外試合の拡大を目指している。
NFLは今年、ロンドンで国際試合を3試合行い、ドイツで2試合を行う予定だ。
(forbes.com 原文)