外部のクリエイター、デベロッパがアプリケーションやサービスを開発し、提供を始める際の「収益分配」の在り方についても、川西氏が答えている。
「AFEELAが発売されていない段階で具体的なことは言えないが、モビリティの場合はおそらく『ハードありき』のビジネスになるだろう。当社の場合も、クルマそのもののハードウェアの魅力を創ることを第一に追求する。ソフトウェアについてはハードウェアと組み合わせた時に見えてくる価値を提案したい」
AFEELAにはAIも積極的に活用する
AFEELAにはソニーとホンダによるAIの技術も数多く投入される。川西氏は「モビリティにおいてAIの技術を活用する箇所はかなり多くある」と語る。「いわゆる流行の生成AIではないが、例えばADASシステムやインフォテインメントなど多くの部分にAIが使える。ユーザーの使い方をフィードバックする技術にもAIが介在する。当社もAFEELAにAIを活用する道を積極的に開拓するつもりだ」昨今は自動車向けの半導体不足が伝えられることも多いが、川西氏はソニー・ホンダモビリティもさまざまな対策を講じていると語った。
「今後半導体の進化がどうなるのか、半導体メーカーの関係者にも見立てをうかがいながらさまざまな話をしている。ディスカッションの中には、当社が独自の半導体を起こすという案もある。1つのオプションとして有り得ることだが、自動車のどの部分に自社製の半導体があるべきかは検討する必要がある。半導体を統合化するか、またはADASを極めるかなど、クルマの方向性によっても使い方が変わってくる。もちろん、必ずしも独自設計の半導体である必要はないと思うし、今後も慎重に検討を重ねたい」
連載:デジタル・トレンド・ハンズオン
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